12日目・アレキサンドリア



早いもので、エジプトの旅も残り2日。
今日は、地中海を臨むアレキサンドリアへ日帰り観光。

カイロからは結構時間がかかるということで、朝7時にホテルを出発。今日もツアーバスにはポリスが付いて来る。途中、トイレ休憩もはさんで、アレキサンドリアに到着したのは10時過ぎ。

昨日の天気を引きずっているのか、雲が多いのが残念だけど、アレキサンドリアの街は、どことなくお洒落な雰囲気。

アレキサンダー大王が築き、クレオパトラが住んだという歴史のためか、地中海に面しているという地理的なものか。

写真には撮れなかったんだけど、実は、街行く女性の服装も色が華やか。

カイロとは随分雰囲気が違う気がする。



 
グレコ・ローマン博物館
まずは、グレコ・ローマン博物館の見学から。エジプトの博物館は見どころが多いものが多いけれど、ここではエジプトとギリシャ・ローマ文明の融合を見ることができて面白い。
まず、博物館に入ってすぐ目に入るのが、左下の巨大な聖牛の像。これはアレキサンドリアの有名な観光地であるボンペイの柱から見つかったというもの。
右下は、一見するとギリシャ・ローマの女神像だけど、なんとイシス女神なんだそうな。エジプトの神々はローマ帝国でも信仰されていたらしい。よく見ると、ワニを踏みつけている。ここらへんが、やっぱりエジプトの女神?

更に進むと、ギリシャ・ローマ時代のミイラなども展示されている。面白いのは故人の顔を描いているのだけど、それがまるっきりヨーロッパ風な顔であること。それでいて、ミイラの棺にはエジプト古来の神々が描かれていたりする。アレキサンダー大王自体がマケドニア出身だし、その将軍だったプトレマイオス朝というのはギリシャの血を引いているのだから、ヨーロッパ風の顔立ちなのは当たり前なのかもしれないけれど、なんか不思議。

クレオパトラの宮殿は、海中に沈んでいるというが、ここには数少ないながらクレオパトラやシーザーの像も展示されている。左下がクレオパトラ。右下がシーザー(ぶれてますね)。クレオパトラは海中から引き上げられたのか、保存状態があまりよくないけれど・・・美人というより才女という印象。
他にも、ギリシャ・ローマ時代の貴重なものがたくさんあるのだけれど、面白かったのが、これ。なんか小さな首がたくさんあります。さあ、これはなんでしょう?すごいたくさん、あるのよ〜。ヒントは、みんな違う、というところ。


正解は、ギリシャ・ローマ時代の美容院というか床屋の髪型模型だそうです。


他にも、ここには古代からのコインとか興味深いものが多い。中庭には人懐っこい猫もいるし、お土産屋さんも結構充実してます。エジプトの博物館は、凄いところが多いなあ。




カタコンベ

お次は、カタコンベ。元々は貴族の墓だったのが、後に共同墓地になったものらしい。
内部はカメラ厳禁で入口でカメラを取り上げられてしまうので・・・入口だけ。
ここにもポリスがごろごろいる。

このカタコンベ、面白いのは、エジプト風の神とギリシャ・ローマの神が同居しているところ。

エジプトの墓地を守る犬の頭をしたアヌビス神なんか、ローマ風の鎧を着てます。
メドーゥサとホルス神が同居しているのも面白い。




ポンペイの柱

お次は、ポンペイの柱。

小高い丘の上に、柱が1本。
あとは、スフィンクスが左右に1対あるだけ。


元々は、当時世界最大といわれたアレキサンドリア図書館の柱だとも言われている。

でも、ガイドさんは、この柱の下にポンペイという将軍の頭が埋葬されていたとか言っていたような気もする。図書館と将軍の関係が、よく分からないのだけど。

スフィンクスはツタンカーメンの次の次のファラオであるホルエムヘブだとも言っていたが・・・。

この柱の下には、博物館に飾られていた聖牛が出土した場所とか地下の小図書館の跡とかが残っている。




アレキサンドリア図書館

昼食の後は、なぜかアレキサンドリア図書館の見学。アレキサンドリア図書館といっても、古代の図書館ではなく、最新式の図書館。
なぜ、ここを見学するのか、よくわからない。
たぶん、エジプトの人は見て欲しいんだろうな。たしかに立派ですが・・・。

地球の歩き方には地下に博物館があると書いてあるので、そこが見られたら印象が違ったのかも・・・。でも、見られなかったんだよね。

ということで、この図書館から見た地中海の方が印象的でした。車の通行量は多いんだけど、観光客用の馬車なんぞも出てます。馬車を撮ろうとすると、どうしても車が写っちゃうなあ・・・。
湾の向こう、遠くに見えるのがカーイトゥベーイの要塞(写真左端)。かっては、古代の七不思議のひとつファロスの灯台が、ここらへんにあった(らしい)。

晴れてたらもっと海が綺麗だったんだろうなあ。せっかくの地中海なのに曇ってるのが残念。右下は、たまたま図書館で展示していたファロスの灯台の想像図。


気がつけば、もう4時近い。結構、見どころが多いものね。アレキサンドリア、天気が良ければもっと素敵だったんだろうなあ。時間があれば、海辺の散策をしたかったな。
後は、カイロに戻るだけ。それにしても、バスに同乗しているポリスは爆睡しているが、いいんだろうか。この人のお仕事はなんなんだろう・・・。



早いもので、明日のカイロ観光で今回の旅行も終わりである。

下はカイロのホテルから見た夜景



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