6日目・アビドスとデンダラ


今日はルクソール郊外のアビドスとデンダラの観光。
またもコンボイを連ねての移動である。8時に出発したコンボイは途中で紅海のリゾート地に行くグループと別れ、ひたすら、ナイルに沿って北上する。

のどかな風景が続く。

ナイルに沿って、運河も多く、農村地帯なんでしょうね。

子供達は手なんか振って、可愛いです。

途中、運河沿いに列車が走ってるのも見えた。エジプトの鉄道はこのナイル沿いと、あとは地中海沿岸にしかないらしい。

畑では、やたらでっかいキャベツとかの収穫期。
他にも、さとうきびとか、向日葵とか。

冬でも向日葵というのは、さすがエジプトという気がする。


アビドス

アビドスに着いたのは9時半。ルクソールからは1時間半ほどか。
ここアビドスは、かってオシリス神信仰の中心地だったということで、いくつもの神殿があったらしいが、現在の見どころといえば、まず、セティ1世葬祭殿。セティ1世は、あのラメセス2世の父で、この神殿はセティ1世が建築を始め、息子であるラメセス2世が完成させたもの。現在も屋根がしっかりと残り、保存状態は極めていい。

                                      セティ1世葬祭殿


この葬祭殿には、なんと6つの神と神格化されたセティ1世、つまり合計7つの神が祀られていて、7つの至聖所と入口がある。

祀られている神は、右からホルス神、イシス神、オシリス神、アモン・ラー神、ラー・ホルアクティ神、プタハ神、そして神格化したセティ1世となっている。

この神殿もエジプトで最も美しい神殿(随分、いくつも最も美しい神殿があるものだとは思うが)といわれるもので、内部のレリーフが美しい。
多くの神々のレリーフが色も鮮やかに残っていて、とてもきれい。

                                       オシレイオン

セティ1世葬祭殿の隣にあるのが、オシレイオン。

オシリス神の墓とされた神殿で、かっては、エジプト中から巡礼が訪れたとのこと。


現在は地下水が出てしまって、すっかり水没してしまっている。

途中まで降りる階段はあるのだけれど、内部に入ることはできないのが残念。


それにしても大きな石を使ってある。

ここは上からしか見ることはできないのだけれど、周囲には巡礼が通ったと思われる通路なども残っていて、レリーフを見ることもできる。



ここで、残り時間をどうするか・・近くのラメセス2世神殿まで見ますかあ、それとも、セティ1世葬祭殿をもう一度自由にじっくり見ますかあ、ということで、セティ1世葬祭殿にかなり未練はあるものの、やっぱり、ラメセス2世葬祭殿を見ることとしました。
神殿までは2・300mということだけど、これが砂丘を越えて行かなくてはならないので結構、辛い。おまわりさんだかが付いて来てくれるんだけど、でっかい銃を持ってる。写真に撮りたいが、ちとコワイ。

                                        ラメセス2世神殿

この神殿はラメセス2世がオシリス神に捧げたもの。

セティ1世葬祭殿が屋根も残って保存状態が極めてよいのに対し、こちらの神殿は屋根がなくなってしまい、崩れているところが多いのだけれど、いたるところに色鮮やかなレリーフが残っている。

青空の下で見るレリーフというのは、なかなか気持ちがいい。

外壁には、いかにもラメセス2世というか、またもカデシュの戦いが描かれている。

・・もっとじっくり見たいんだけど、コンボイの出発の時間ということで急かされてバスに戻る。時計を見ると12時半。見どころが多いので3時間はあっという間だ。
ともかくアビドスは見どころが多いので、別にアルバムを作りました。
興味のある方はどうぞ。写真は下手ですがレリーフは綺麗です。
                                    アビドスのアルバムを見る

が、
しかし、
バスの運ちゃんがいない。
どうやら礼拝に行ってしまったらしい。
ということで、バスの中でランチボックスの昼食。だったら、もう少し、ゆっくり見せてくれればいいのにね。でも、これがエジプトというべきか。そういえば、このランチボックスも朝できてなくて、添乗員さんがホテルで喧嘩してたのであった・・・。

運ちゃんが戻って、ようやくデンダラに向けて出発したのは1時過ぎだった。

デンダラ
アビドスからルクソール方向に戻り、ナイルを渡ってデンダラへ。着いたのは2時45分・・結構時間がかかる。
ここのハトホル神殿も、かなり大きい。

この神殿、クレオパトラの時代、プトレマイオス朝末期に作られたものということで、神殿裏手に残るクレオパトラのレリーフが有名。

ということで、内部に入る前に、まず、そのレリーフを見ることとなった。

右の写真がそれ。
左側の女性がクレオパトラ
右側の少年がシーザーとの間の子供カエサリオン。

写真だと大きさが分からないけど、実はかなりでかいレリーフ。

見上げる感じです。


それにしても、この神殿、結構でかいので、裏手に行って正面に戻るだけで結構、歩くことになる。





内部に入ると、まず大列柱室。

ハトホル女神の顔がついた大きな柱が立ち並んでいるのだけれど、何より天井がきれい。

でも、この神殿明るいのは、入ってすぐのこの大列柱室だけで、あとはどんどん暗闇の世界になっていく。

よくいえば、幻想的な世界だが、はっきりいって暗すぎ。デジカメでなければ、フラッシュ禁止だから、たぶん、ほとんど写真撮れない。

レリーフとかは綺麗なんですが。

とはいえ、ここには面白い見どころが多い。
たとえば、屋上の小祠堂天井には古代エジプトの黄道12宮、つまり星占いの星座のレリーフとかある(わたしのカメラでは全体像は撮れなかったけどね)し、地下室には、古代の電球を描いたものだ・・・などとの珍説がある不思議なレリーフもある。

何よりも暗い階段を登ったり降りたり、地下室まであるし、ちょっとした探検気分も味わえる。
ということで、このデンダラについてもアルバムを作ってみました。全体的に暗いんだけど、よろしければどうぞ。変なレリーフが見られます。
                                 デンダラのアルバムを見る

観光が終わったのは4時半近く。またも、運ちゃんはいない。今度はお茶していたらしい。
まあ後はひたすら、ルクソールに戻るだけだからいいんですが。

途中、5時に日が沈むのが見えた。時差を考えると、ちょうど日本はお正月を迎えたころだ。




大晦日ということで、ホテルではニューイヤーパーティをやってました。

なんか、ファラオのかっこしたおじさんとかお姉さんたちが踊ってました。

あんまり踊り上手くないです。

しかし、こんなパーティなのに、多くの外人さんたちは盛り上がっております。

明日は、ホテルを5時に起きて、飛行機でカイロに戻り、ひたすらエジプト西部のオアシスに向かう予定。
早く寝ないとね。

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