5日目・イースター島3日目
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昨夜も波の音が凄かった・・・お天気が心配だったけど、なんとか今日は晴れそうだ。今日のツアーは1時過ぎに終わるらしいから、晴れてたら午後は昨日のリベンジだ〜〜。
それにしても、昨日の靴はまだ乾かないよ・・・・。靴2足持ってきたのは正解だった。
アナカイ・タンガタ
ホテルを9時に出発して、まずはハンガロア村近くの海に面した洞窟、アナカイ・タンガタに。海沿いの階段を下りていくと、波打ち際に大きな洞窟があいている。
アナカイ・タンガタというのは、なんと「食人洞窟」という意味。
凄い意味だけど、この洞窟から骨がたくさん見つかったことから、最初は人を食べてたんじゃないかと思われたらしい。
しかし、実際は人骨は全くなくて、全て羊の骨。
なんでも、イースター島は、かって島ごとイギリスの羊毛会社に羊の放牧地として貸し出されてしまい、島民はハンガロア村一箇所に押し込められたらしい。ひどいね、イギリス得意のエンクロージャーだ。
で、そのとき、島民がこっそり羊を盗んでは、ここでバーベキュー大会を開いていたらしい。
う。タフだぜ。イースター島民。
では、ここは単なるバーベキュー会場なのかというと、どうもそうではないらしい。
というのも、この洞窟には剥落がひどいものの、左のような壁画が残っている。
よくわかんないけど、どうやら鳥の壁画らしい。
そういわれれば、真ん中あたりのは鳥に見えないこともない。
なんと500年も前のものだそうだ。
で、鳥といえばイースター島では鳥人儀式である。
今のところ、オロンゴの儀式でレースに出る人選を行った場所なんじゃないか、というのが有力説らしい。
他にも、ここでボートを作ったんじゃないか、という説もあるらしいけど。
博物館
お次は、村に戻って博物館。
残念ながら、館内は写真撮影禁止。
内容が充実しているので、残念。
ここにはアナケナ・ビーチから見つかったモアイの目や、女性のモアイ像(これも細長いけど、少しは人に見える)、それにイースター島の文字といわれるロンゴロンゴなどが展示されている。
なんと、この博物館も日本の企業の援助で作られたらしい。
イースター島と日本って、かなり縁が深いんだね。
入口には、かわいいわんこがおります。
タハイ儀式村
博物館から、昨日、夕日を見たタハイ儀式村が見下ろせた。博物館の後は、タハイ儀式村に移動。
タハイ儀式村には3つのアフがあったけど、海を背に一番左の5体のモアイが立つているのがアフ・バイ・ウリ、中央がアフ・タハイ、そして右のプカオをかぶった目が入ったモアイがアフ・コテリクというのだそうだ。
左の5体のアフ・バイ・ウリが最も古く初期のモアイ、中央のアフ・タハイが中期のモアイ、そして、右の目が入ったプカオをかぶったアフ・コテリクが最も新しい後期のモアイなんだって。左から右にどんどん新しくなるのね。
初期のモアイほど丸っぽくて、段々と顔が長くなってるんだなあ。丸顔より面長の方がかっこいいとい思ったということなんだろうか?
昨日は夕方で気がつかなかったけど、アフ・バイ・ウリとアフ・タハイの間には海に続くスロープもある。結構、立派に修復されている。これも何かの儀式に使ったんだろうか?
スロープのあたりから撮ってみた。左下がアフ・バイ・ウリ、右下がアフ・タハイとアフ・コテリク。奥の帽子をかぶっているのがアフ・コテリク。
昨日の夕日も綺麗だったけど、昼間来ても、ここは気持ちがいいなあ。
お天気がいいからかもしれないけど。やっぱ、お日さまって、偉大だな。
イースター島には4日しか滞在しないけど、1週間滞在できたら、1日はここで、だらだらしていたいな。それで綺麗な夕日が見られたら最高だろうな。
ここでしばしの自由時間。
住居跡や、鶏小屋(石組みで立派だ)なんかを見学。
うろうろしてたら、向こうからお馬さんたちが駆けてきた。
お天気がいいから、馬の放牧もしてるんだ。
ああ、やっぱり晴れるといいなあ。
目の入ったアフ・コテリクもお日さまが高いから、逆光にならずにしっかり撮れました〜。
いやあ、それにしても、目が入ったモアイ・・・改めて・・・コワイ。
目に霊力があった、というのも分かりますな。霊力って、コワイんだな。
モアイ倒し戦争で、モアイを倒した後、必ず目を壊した、という気持ちもわかるよね。
だってさあ、倒れてたモアイが、こんな目してたら、怖すぎないか。目をひんむいて倒れているモアイ・・・ぶるぶる。
それにしても・・・博物館館にあったモアイの目は、白珊瑚と赤色凝灰岩が使われているとのことだったけど、これもそうなんだろうか(うろちょろしてて、きちんと説明聞けなかったのよ)。
ちょっとペイントのようにも見えるけど・・。
タハイ遺跡村のアルバムも作ってみました。モアイの顔のUPとかあります。
興味のある方はこちらをどうぞ タハイ村のアルバムを見る
プナ・パウ
タハイ村でゆっくりしてから、今度はプナ・パウという小高い丘というか山に移動。
ここはモアイの頭に乗っていたプカオを切り出していたところ。
地面が赤いのも赤色凝灰岩の山だからかな。
ちなみに写真で転がってるのが、プカオ。
近くによると、人より大きいのよ。それがごろごろしている。
プカオが何かについては、帽子とする説と髪形(髷を結っている)とする説とに分かれているけど、では、なぜ、赤いのか。
これについては、ポリネシアンにとっては赤という色はロイヤル・カラーなんだ、という説と、髪型とする説からは、当時、髪を赤く染めていたからではないか、という説が出されているらしい。
アフ・アキビ
お次は、アフ・アキビ。
よく「イースター島で唯一、海に向かって立てられたモアイ」とされるもの。
でも、実際は、もうひとつ、近くにあるアフ・フリアレンカも海を見ているとのこと。でも、アフ・フリアレンカは私有地にあるので、勝手に見ると怒られちゃうんだそうです。
それにしても、他のモアイはみんな海を背にしてるのに、なんで海を向いてるんだろう。
必死になって、海が入るように狙ってみたんだけど、わかりますかね。
左の青いのが海なのよ〜。
春分・秋分の日に太陽が沈む方角を見ているので天文に関係があるという説もあるみたいだけど、ホツ・マツア王の7人の使者(王子)が、故郷を見ている、という説が、やっぱりすてき。
アテ・ナ・パフ
ツアー最後はアテ・ナ・パフという名の洞窟。
イースター島には洞窟が多く、その中でも、ここは最大級らしい。
全長が3キロ以上あるらしい。
洞窟に入るには、まず、入口まで降りていくんだけど、入口付近には木がたくさん生えてる。
洞窟は風よけになるんで、木が育つんだそうな。
入口からは左右に洞窟が延びていて、洞窟を進むのは、ちょっとした探検気分ではある。
だけどねえ、昨日の雨のせいで、足元はぐちゃぐちゃ・・・・。
戦いとかの時の避難所だったらしくて、生活の跡も残っているんだけど、こういうところで暮らすのって、どんな気分なんだろう。
本当は、かなり奥まで進めるらしいんだけど、水が多いので残念ながら、途中で断念。
これで本日のツアーは終了。ホテルに戻ったのは1時半。これから明日の夜の出発まで、ずっと自由時間だ。
お天気は続いているし、まずはお昼の後はリベンジだ〜〜〜。晴れのラノララクを見るぞ〜〜〜〜!
ということで、後半に続く〜。
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