6日目・イースター島4日目
早いもので、今日の夜にはイースター島を去ることになる。最終日の今日は、4WDアドベンチャーツアーというのに参加することにした。だって、来年(2006)から車では入れなくなるというテレバカ山やポイケ半島に行けるツアーだっていうんだもん。今しか行けないところには行かなくちゃあねえ。
10時にホテルを出発し、まずは、村でお昼の買出し。
村で人気のエンパタナーダというパン(いろんな具が入ってる)を買うことに。
ふと気がついたら、村の写真を撮ってなかったんで、ここで一枚。
ご覧のとおりの、のんびりさ。
珍しくオートバイが走ってるけど、車も人も少ないですね。
犬は多いんだけど、あれ、この写真には写ってないな・・。
アフ・フリアレンカ
今日のツアーでは、まず、イースター島で一番高いテレバカ山の頂上を目指すことになってるんだけど、途中でちょっと寄り道。
アフ・アキビのそばにある「海を見つめている」もう一つのモアイ、アフ・フリアレンカを見せてもらった。
このモアイ、私有地にあるんで、勝手に入って見ると怒られるということだったけど、ツアー会社の人と一緒だといいのかなあ。
まあ、怒られませんでしたが。
海を見ているといっても、ちょうど、このモアイの視線の方向にイースター島では珍しい木立があるので、実際にはここから海を見ることはできない。
それにしても、自分の家の敷地にマイモアイがあるのって、ちょっと羨ましい(笑)。
テレバカ山
アフ・アキビの近くで車は道を折れ、山を登っていく。
道は確かに、4WDでないと無理だ・・・という「道」というか「前の車が走った跡」というか。
おまけに、この間の雨で、ところどころに車が進めないほどの大きな水溜りはあるし。
あの日の雨は、本当に凄かったんだな・・・。
なかなかスリリングなドライブをして、テレバカ山頂上に着いたのは11時だった。
写真では、わかるはずもないけれど、凄まじい風である。
車も人も飛ばされそう・・・。
ここは、標高500m。
このあたりが、イースター島で一番高い場所なわけだ。
この山の魅力は、360度、海!というのを実感できること。
これはハンガロア村方面を見たところ。
海が左右に開けてるのが分かってもらえるかな・・。
こちらは、これから行くポイケ半島方向を見たもの。遠くに移っているのがポイケ半島。
その右にちらっと移っているW字型の小さな山はラノ・ララク。
それにしても、ここから見たイースター島、本当に木が少ない。
このテレバカ山とポイケ半島に車で入れるのは今年限り。
山の保護が目的というけれど、確かに、草がかろうじて生えているだけのこの山に、車がどんどん乗り入れたら大変なことになるんだろう。
駆け込みで来ることができたのはラッキーだけど・・・。
かっては、イースター島は木々で覆われた島だったという話だ。島民のご先祖様である伝説のホツマツア王が上陸したころは、緑豊かな魅力的な島だったんだろう。
その木々が無くなってしまった理由としてはモアイを運ぶために木を切りつくしたんだとか、人口増加による開墾で自然破壊が進んだんだ、とか色々言われている。モアイ倒し戦争の背景にも、そういった自然破壊に伴う飢餓があったのではないか、ということだ。
島ではユーカリの木を植えたりして努力しているみたいだけど、一度木を失った山に緑を回復するのは非常に困難なことらしい。保水力を失った山は放っておけば崩れてしまう。
2006年から車の立ち入りが禁止されるというのも、そういう山の保護ということかららしい。
この後、車はラノ・アロイという小さな火口湖や小さな滝のある洞窟などをめぐりながら、島の北に向かう。
オバヘ・ビーチ
お昼の前に、島の北のオバヘ・ビーチに。
ここは白砂のビーチもあるんだけど、海がともかくめちゃくちゃ綺麗だ。
海底が火山性の溶岩というか黒い岩のところと、白い珊瑚のところと入り混じっているらしく、海の色が鮮やかな水色と深い青とに分かれていて、なんとも言えない美しさ。
写真より、ずっと本物の海は綺麗なんですよ。悔しいなあ。うまく写せなくて。
向こうに見えるのはポイケ半島。プアカティキ火山の隆起でできた半島なんだけど、横から見ると結構綺麗な山型してるね。
アナケナ・ビーチ
お昼は、アナケナ・ビーチでとることになっている。
おとといは雨にたたられて散々だったけど、ここは伝説のホツマツア王が上陸したとされる砂浜。
雨のときは砂を見てる暇もなかったけど、お天気が続いたおかげか、白い砂がきれい・・・さらさらで歩くの大変だけど。
ここにはラノララクみたいな屋根つきではないけど、ベンチがあって食事がとれるようになってる。ココヤシの木の下でお食事〜。
朝買ったエンパターナはおいしかったな。
でも、食事より、やっぱりモアイが気になる。
おとといは、雨でゆっくり見られなかったけど、ここにはアフ・ナウナウという7体のモアイが並ぶモアイと、ホツマツア王の像と言われるモアイ像とがある。
左がアフ・ナウナウ
右がホツマツア王のモアイ。
ここのモアイは砂に埋もれていたため、保存状態が非常にいいということで、ゆっくり見たかったんだ。もう一度、晴れたときに見に来れてよかった・・・。
ここのモアイ達はプカオもかぶっているし、顔の彫りも深い。おまけに背中にはレリーフも残っている・・・んだけど、写真にはあまり写らないなあ。更に、アフにモアイの顔の部分を廃物利用してたり、トカゲ人間と言われる奇妙なレリーフが彫られていたり・・・。
アナケナ・ビーチ、見どころ多いや。晴れてほんとによかった〜〜ということで、別にアルバムというかレポートというか、というのを作ってみました。
興味のある方はどうぞ〜 アナケナ・ビーチのアルバムを見る
ちなみに、アナケナ・ビーチにはトイレがあって、ここもラノ・ララク同様、きれいなトイレでした。いや、これって重要だよね。イースター島、トイレは少ないけど、ラノ・ララクとここのトイレはきれいでした。世界的規模で比較して、かなり上位につくのではないかな、イースター島のトイレ(笑)。豪華っていうんじゃないんだけど、非常に好印象だよね、こういうこと。
そういえば、ラノ・ララクにも猫がいたけど、ここにもいるかな、と思ったら
期待を裏切らず、ここにもいました(笑)。
この子も、やたらお行儀がよくて、愛想がいい。
イースター島の猫って、なんか島民みんなに飼われているみたいな感じみたい。
この子も、ちょっと前はピクニックに来ていた家族の子供におもちゃにされてたけど、しょうがないな〜という感じで逃げないし。
バーベキューが始まってからは、焼きたての魚とかもらってました。
どうやら、イースター島の猫は猫舌ではないらしい。
それにしても、しっぽは焦げないのか心配だ。
ポイケ半島
アナケナ・ビーチを出て、途中、トランペットストーンと呼ばれる吹くと大きな音がする石なんかを見学しながら、海岸線沿いにイースター北東のポイケ半島に向かう。
そろそろポイケ半島かと思ったら、車は坂道を登り、民家の横の柵の中に入っていく。
私有地・・・牧場なんじゃん(汗)。
牛さんを見ながら、登って行って・・
牛が少なくなったあたりが頂上付近なのかな。
更に半島の端っこに進むと、アフ・キキリロアという遺跡がある。
・・・と、いっても小さなモアイとか、モアイ・アフのかけらが散乱しているだけなんだけど。
ここも風が強い・・・。木が全くない、そう草千里みたいな景色が延々と続いている。
なんか、イースター島では、いつも風に吹かれているなあ・・・。
またもトンガリキ
最後に、トンガリキに立ち寄る。
3回目のトンガリキ
今日は、随分とお馬さんが出ているなあ。
これでイースター島の観光も終わり。
2日目の雨が残念だったけど、今となっては、逆にメリハリのある面白い旅になったような気もする。
ホテルに戻ったのは3時半、6時前にスーツケースを出すことになっているので、お風呂に入る時間もある。お風呂に入って、スーツケースを出して、夕飯をすませば、もう空港に行く時間。出国手続きをすませて、9時の飛行機でタヒチへ。
楽しかったなあ。イースター島。来る前は、どうせモアイだけじゃん、とか、一度は行かないといけないけど、一度行けば十分だろうと思ってたんだけど、思った以上にいい場所だった。
機会があったら、また来たいな。どこが良いのか、って聞かれたら困るんだけど。確かに、モアイだけといえばモアイだけなんだけど、なんともいえない島の雰囲気が独特で。犬も猫も馬もかわいいし。う〜〜ん、理由になってないな、やっぱり。どこがこんなにいいんだろう(笑)。
これまで行った中で、遺跡としてのベスト5に入るかといわれると、う〜〜ん、という感じなんだけど、もう一度行きたいところベスト5には確実に入るな。ちなみに、他は、マチュピチュ、ペトラ、ティカル、アンコールです(順番に意味なし)。あ、誰もそんなの聞いてないか。
この後、深夜にタヒチにつき、数時間ホテルで仮眠して、朝の便で成田へ。タヒチの空港で、かなりイラついたけど(職員がいい加減だし、ひどいのよ・・・)、飛行機では一列独占状態だったので、まあ、やっぱり最初から最後までいい旅行でした、ということかな。うん。
タヒチ経由イースター島の旅TOPに戻る
旅日記と遺跡レポートTOPに戻る
SEO | [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送 | ||