2日目・アティトラン湖周辺



朝・・昨日の雷雨が嘘のように晴れ渡る空。

ホテルから見たアティトラン湖。海抜1560m。

世界で最も美しい湖といわれている湖。
たしかに、綺麗だ。

今日は、この湖をボートで渡り、対岸のサンティアゴ・アティトランという村に行き、その後、湖からは離れてチチカステナンゴという村の市場を見学する予定。
マヤの末裔の人たちがグアテマラでも一番多く住んでいる地域を回る一日である。




穏やかな湖をボートで30分ほどでサンティアゴ・アティトランの村。高原の村である。

桟橋から降りると、地元の人たちがケーキパーティーをしてました。
誰かのお誕生日なんだって。

写真撮っていいのかな〜と思ってたら、彼らがわたしらをビデオで撮りだしたので、こちらも撮らせてもらっうことにした。
女性はみんな民族衣装のウィピルを着ている。
今、ケーキを取り分けてるの。

坂道を登って村に入っていくと、道の両側には土産物屋が並んでいる。
おおお。見事である。マヤの人たちの織物・刺繍は有名で、その色使いはグアテマラ・レインボーと称されているのだけど、うう、見事みごと。
サムネイルにしてみたんで、クイックしてみてください。きれいなのよ〜。みんなハンドクラフトなのよ〜〜。うう。お金が欲しい。買い占めたい。ウィピルはいいのは結構する。いいのほど高い。当たり前だけど。うう、ぎぶみ〜まね〜。



他にも、右の写真のような素朴画のお店も多い。

地元の人たちが描いた絵なんだけど、味があるというか、評判がいいらしい。

わんちゃんがお店番をしてた。

のどかな風景だけど、ガイドさんの話では、この地方は内戦時代は子供の誘拐が多発したところなんだそうだ。

電線を切って村を真っ暗にして、まだ小さな子供をさらう。さらって、思想教育を叩き込み、戦士にする。
それを軍も反政府軍も、どちらもやった。

物心つかないうちに親元から離され、思想教育で染められて、同じ村出身の少年が互いに殺しあわなければならなかったわけだ。

ほんの十数年前まで、そんな時代だったということは・・・村人である程度の年の人は、みんなそんな時代を経験しているわけだ。


わたしたちは、お店を覗きながら、村の教会に向かう。

なぜかというと、この教会がキリスト教とマヤの土着信仰の融合を示すところだから・・・。

たとえば、左は、村の人が刻んだ教会の飾りなんだけど、天使と向かい合っているのがケツァルというグアテマラの国鳥。
美しい羽とめったに人に姿を見せないことから、マヤの時代から、この鳥の羽根は貴重品とされた(今でも「幻の鳥ケツァルを見に行こうツアー。ただし、必ずケツァルに出会えるとは限りません」などというツアーが結構ある)。人に捕まえられるとすぐに死んでしまうことから、自由の象徴でもある鳥である。
これは、つまり、ケツァルに象徴される地元の文化とキリスト教の出会いを現しているのだ。周囲の飾りはマヤの主食であるトウモロコシ(上のところを見てね)だし。

このように、一見すると、インディヘナのひとたちは敬虔なキリスト教徒である。
日曜日の教会は信者で賑わっているし。


が、しかし・・
実際は、そんなに単純ではない。
マヤの人たちのしたたかさは、この教会の祭壇に、しっかり地元の神様を彫っていることだ。

ちょっとわかりにくいのだけど、これはマッシモンという神様。
土着信仰といってもキリスト教の影響があるらしいんだけど、この神様はいいことも悪いこともかなえてくれる。
実際にお店を開いたりするときは、みんなこの神様にお願いするんだって。他にも、この地方には土着信仰の神様がいて、その神様の像を谷に落としたキリスト教徒は半殺しにされたのだそうだ。
この後、教会の前で行われている日曜市とか、お店で買物をしながら(ウィピルを買ったの〜〜)桟橋に戻り、再びボートで湖を渡る。
次に向かうはチチカステナンゴという村。日曜日には周囲のインディヘナが集まり、有数の市が開かれるところである。

行ってみたら、わあお、人の波である。

サント・トマス教会という教会の前を中心に多くの出店が作られている。

写真は教会の階段から撮ったところ・・・人が多くて市場の人並みの中ではとても写真が撮れなかった。スリとかも多いというし・・・。

実は、この教会の階段は、昔のマヤ時代の神殿。スペイン人はマヤの神殿を壊してキリスト教会をつくったわけ。
この教会は、マヤの神話を書いたポポル・ヴフという本が発見されたことで有名。
キリスト教の宣教師達に伝統文化が破壊されるのを恐れたマヤの知識人が、ひそかに書き残した本であり、それがなぜか教会に隠されていたのである。

この本は、今ではマヤの聖典として信仰の対象となっている。
興味あったら、読んでみてくださいな。面白いから。

人ごみが、ちょっと少なくなったところで、ようやく撮った(根性なし)のが右の写真。

これは、はじめからお土産用として作られたものだけど、やっぱり色がきれいです。
あ、これ刺繍よ、刺繍。

象さんやらくださんが図柄にあるのは欧米人に人気があるかららしい(笑)。

ああ。お金が欲しい。
ここで2枚目のウィピルを買ったんだけどね、いいのは高いのよ。
でも、高いものほど素敵なのよ。ううう。かなり値切ったけど、もっと欲しかった。

ああ。もっと時間とお金が欲しいと思いつつ、2時半ころにはチチカステナンゴを出てグアテマラシティに戻る。

遺跡もいいけど、こういうところでお買物三昧もいいなあ。民族衣装のウィピルは村ごとに特徴があるので、ほんとは村めぐりをすると面白いんだと思う。そんなツアーもあるのかな。でも、きっと、行けばやっぱり遺跡が見たくなるんだろうな。

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