8日目・トゥルムを経てチチェン・イツァへ


気がつけば、はやメキシコ。
二度目のメキシコ。
メキシコに入ると、とたんに都会に来た気がする。とはいえ、ここチェトゥマルはキンタナ・ロー州の州都とはいえ、ガイドブックにも載っていない街なんだけど。

今日は、トゥルム遺跡を見てからチチェン・イツァに移動の予定。
チチェン・イツァの見学だけで、本当なら1日かけるべきだと思うんだけどね。
でも、チチェン・イツァは2度目だから別にいいんだい。トゥルムは前回のメキシコ旅行では行けなかった遺跡だし、気になっている。
なんせ、カリブ海を臨むマヤ遺跡ですよ〜〜〜。

バスは4時間ほど、ひたすらユカタン半島を北上し続ける。かってはマヤのスペインに対する抵抗運動の拠点だったとかいわれるジャングルの中をひたすら進むのである。道はいいけど、ジャングルの中の道って眠くなるんだよね・・・。

       トゥルム

着いたトゥルムは・・・
やたらでかくて整備された駐車場
何台もの大型観光バス
派手な・・・ショッピングセンターのごときみやげ物屋にレストラン・・・

なんなんだあ
おまけに・・・広場では右のようなショーをやってる。

これ昔からの豊穣儀式で、30mくらいのポールの上に5人の男の人が登ってね、真ん中で一人が笛と太鼓で演奏して風の神様に挨拶をして・・・それが終わると、あとの4人が足に縄をつけた状態で頭から飛び降りる。
縄をポールに13回巻いているんで、飛び降りると、それぞれ13回旋回するんだって。
そう、逆さ吊りの状態で旋回するんですよ。

どきどき。

なかなか始まらない・・・
チップを取り立てるばかりで・・・
おい、早く始めろよ〜〜と思うんだけど、待たせる待たせる。
いつまでたっても・・飛び降りない・・・。
早く飛び降りろ〜〜と思ってたら、こんなのが来ました。

どうもこれに乗って遺跡に行くらしい。

しかし、しかし、ショーは始まらない・・・。

でも、右のこれ、一杯になると発車しちゃうので、結局、飛び降りるのは見られなかった。
ざんねん・・・。

でも、遺跡に行くのに、こういうのに乗るのって・・・変わってる・・・。
途中も、民族衣装で踊っている人がいるし・・・いつもの遺跡見学じゃない(汗)。

昨日までは・・・遺跡の前で男の子がアルマジロを持って来たりしてたものなあ。
えらい違いだ。なんなんだろ、これ。

とまあ、悩みつつも、上のトラクターだかバスだか分からないのを降りると、いよいよ遺跡入口。


ゲートを入ると、いきなり遺跡と、その後ろに広がるカリブ海。

おおおおお。

海だ海だ。

遺跡だ、遺跡だ。
海を臨む遺跡だあ。

青い海と白い遺跡の建物。
わあお、である。

が・・気がつけば上半身裸の兄ちゃんとかが歩いているではないか。



更に視線をずらすと、こっちにはビキニの姉ちゃん達がいるではないかっ。

トゥルム遺跡は、カリブ海に面した遺跡。
かって舟が出入りした入り江を持ち、そこは楽しい海水浴場になっているらしい。

つまり、ここは「遺跡つき海水浴場」もしくは「遺跡つきリゾートランド」なのである。

「わたし、遺跡の見えるカリブの海で泳いできたのよっ」というのりなのだろう。正直、周りを見渡すと、リゾート気分の人たちの方が圧倒的に多い。


ジャングルの遺跡めぐりの格好を引きずっている我々の方が間違いなく浮いてる・・・。

遺跡の下は白い砂浜。
青いカリブ海は美しく・・・。
とても綺麗だ。

私達が、景色を汚してるような気がしないでもない。

うん。ここでのメインは遺跡ではなく、やっぱり海なのだろう。

実際、遺跡を見に来たはずの私でさえ、どうしても遺跡より海に目が行く・・・。ごめんね、遺跡ちゃん。


だってだって、なんといっても、海がきれい。

白い砂浜もきれい・・・。

こんなきれいなところが、リゾート地にならないはずがない。


このトゥルム遺跡は、マヤが衰退し、メキシコ高原のアステカ帝国が隆盛を極めてからも海上貿易で栄え続けたマヤの遺跡で、スペイン人が最初に目にした先住民の都市でもあるのだけれど、そんなこと、どうでもいいと思うくらいのきれいな景色。



もちろん、遺跡としても立派なのだけれど。

左は海を背にするエル・カスティージョといわれる神殿(ククルカンの神殿)。

この一画は周囲を壁で囲まれていて、おそらくトゥルムの中で一番の聖域だったとおもわれる場所。
周囲には、この神殿を始めとする幾つかの神殿が立ち並び、かなりの立派さである。
すぐ北隣には「降臨する神」のレリーフで有名な神殿がある。他にもトゥルム遺跡にはフレスコ画の神殿など見どころは多い。


ということで、トゥルム遺跡のアルバムも作ってみたので、興味のある方はどうぞ。
                                トゥルム遺跡のアルバムを見る

でも、やっぱり、トゥルムの素晴らしさは、周囲の海かもしれない。

トゥルムの海を満喫して、遺跡を後にしたのが午後1時ころ。
この遺跡の見学を終わったところで、わたしとしては今回のツアー中、初めての遺跡観光は全て終わったことになる。後は、これから移動するチチェン・イツァをはじめ全て2度目の訪問地ばかり。
どこも、何回でも行く価値のある遺跡だと思うから、それはそれでいいのだけど、ちょっと寂しい気もする。ツアーが終わったような。
まあ、いいや。2度目の遺跡というのが、どういう印象を与えるのかも気になるし。

それにしても、どう考えてもチチェン・イツァに着くのは夕方だろう。チチェン・イツァのような大遺跡の観光が、そんなものでいいのか? 

途中で遅い昼食を取って、ひたすら移動。
予想していたことではあるけれど、かなり時間がかかりそう。
移動中に、雨雲が湧き上がり、凄いスコールにあったりもする。
雨雲の姿って、たしかに龍に見えるね。

チチェン・イツァについたのは、やはり夕方の4時だった。
     チチェン・イツァ

初めてチチェン・イツァを訪れたのは2002年12月だった。
かれこれ1年半ぶりとなるけれど、あいかわらず遺跡を入ってすぐのエル・カスティージョは見事である。
あたりまえか。

ピラミッド自体が象徴的なカレンダーで、しかも、春分の日と秋分の日に階段を下りるククルカン(羽毛のある蛇)が現れるという神殿は、その安定感といい、みごとみごと。
そういえば、わたしが最初に登ったマヤのピラミッドは、このピラミッドだった。
あのときは、怖かったなあ。


でも、ティカルを経験した今となっては、へっちゃらなのである。
人間、やはり経験が大事。
あ、やっぱり、怖い・・・。

登ったピラミッドからは、あいかわらず遺跡と周囲のジャングルの眺めがすばらしい。

ピラミッド上部の神殿から見ると、周囲のジャングルには、既に夕闇が迫っている。

実際、ピラミッドを降りてから、急いで遺跡をめぐったのだけど、6時を過ぎたところで遺跡管理人から追い出されることとなった。

この大遺跡が2時間くらいで回れるはずもなく、結局、予想通り、新チチェン・イツァの主だったところを回るだけの観光になってしまった。

チチェン・イツァは600〜800年ころのマヤ・プウク様式の建築群いわゆる旧チチェンと、900〜1200年ころのメキシコ高原地方の影響を受けた新チチェンからなり、両者の比較が面白いのだもの・・。
2度目とはいえ、欲深なわたしとしては、もっと、じっくり見たかった。
まあ、この日程では仕方ないのだろうし、予想していたことではあるけど、でもでも、やっぱり残念。わたしって、しつこい性格だな。いや、単に貧乏人なのか。金払ったからには、見たいんだい。

でも、まあ、2回行ったことで写真も増えたし・・・前の写真と合わせてチチェン・イツァのアルバムも作ってみました。興味のある方はどうぞ。
                               チチェン・イツァのアルバムを見る

今日のホテルは、チチェン・イツァ遺跡の、すぐとなり。

暗くなるのが早いのは、どうも雷が近づいているかららしい。
すごい雷の音が真上で響いている。

そんななか、ホテルの中では孔雀がお散歩をしていた。

ホテルは、ちょっとマヤ風のコテージで風情はあるけど、蚊も多い。
夜になって、また、凄いスコールになった。
雨音もすさまじい・・・。


明日は、2度目のウシュマルである。
あいかわらず、きれいなんだろうな。
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