11日目
昨夜のホテル到着が遅かったせいか、今日のホテル出発が9時とのこと。大丈夫なのかな、そんなに遅くで・・・。人が多くなってしまって、ゆっくり観光できないんじゃないかと心配。
実際、アジャンタに到着したのは11時だった。これは人が多くなってるね・・・。
アジャンタは最近、随分と整備されてきているらしい。以前はレストハウスまでバスで入れたけど、今は手前の駐車場でシャトルバスに乗り換えてレストハウスまで移動する。シャトルバス乗り場の前は小奇麗なおみやげもの屋が並び、なんか凄い観光地化してる・・。
アジャンタ
アジャンタは断崖の岩肌に作られたインド最古の仏教寺院である。紀元前1世紀ころに作られた簡素な寺院(上座部仏教期)と、紀元後5世紀ころから作られた豪華な寺院(大乗仏教期)とが並んでいる。
前にも書いたと思うけど、わたしの最初のインドの旅はサンチー・アジャンタ・エローラを巡る旅だった。この中のどれに一番感動したかについては結構ツアーの中でも意見が分かれて、どちらかというとエローラ派が優勢だったような記憶がある。
でも、わたしはアジャンタかな。エローラの彫刻も凄いんだけど、アジャンタの壁画の美しさは、やっぱりうっとりだから。
ということで、レストハウス前の結構急な坂もなんのその、わくわくしながら坂を登り、チケット売り場へ。
ここからは、アジャンタ石窟群が結構よく見渡せる。
チケット売り場を抜けると、すぐに最大の見所第1窟だ。
が、しかし、第1窟の中はインドの修学旅行なのか、学生さんの集団であふれ返っている・・・。まあ、「冬のアジャンタ・エローラは人であふれかえっているよ」というのは前の旅行の時に聞いていたから、予想はしてたんだけどね。やっぱりホテル出るのが遅すぎたよな。
この人出では、どうしても実質的な観光時間は短くなってしまうだろう。2回目でもあるので、基本的にガイドさんの説明を聞かず、自由に見学させてもらうことにした。
第1窟
第1窟は、アジャンタのハイライト。あの蓮華手菩薩(左下)と金剛手菩薩(右下)に会える場所。やっぱり、綺麗だ。蓮華手菩薩の優美さはいうまでもないけど、金剛手菩薩のセクシーさもステキ。当時の王子様がモデルなんだろうか。ああ、うっとりである。
蓮華手菩薩と金剛手菩薩は第1窟の一番奥の本尊の左右に描かれている壁画で、実は結構大きい。
ただ、アジャンタはフラッシュ禁止なため、壁画を撮るのは結構きびしい。中でも第1窟は一番暗い気がする。
実は前回の旅行でも、アジャンタで写真を撮りまくったものの、その多くがぶれちゃってて帰国してから涙にくれたんだけど、今回も撮りまくって、帰国してからやっぱり涙でした(苦笑)。
アジャンタの石窟は約30あるということだけど、中には未完成のものもあるし、単に四角く岩を掘り、その側壁に僧の小さな部屋を作っただけのものもある。それはそれで、当時の僧の修行のありようが偲ばれるのだけれど(GWの酷暑期に来たときは、石窟の中に入るとひんやりとして意外と過ごしやすかったけど)、やっぱり見どころは壁画や彫刻が見事な窟だろう。
壁画の一番人気は第1窟、第二人気は第17窟だろうか。だけど、第2窟も結構、見落とせない。
第2窟
ここは釈迦の生涯や千体仏などの仏像を描いた壁画と、彫刻があるのだけれど、天井画の美しさ(右下)が有名。ここでは美しい花鳥画的なものをUPしたけれど、他に色彩鮮やかな人物像などもあって、とても美しい。柱の装飾も見事で、なかなかあなどれない窟。
この後、仏像の彫られた第7窟、ストゥーパの置かれた簡素な第9窟、そして、アジャンタの発見者ジョン・スミスの落書きのある第10窟(ここにもストゥーパがある)と見学していく。
アジャンタの石窟の多くは僧が生活していた僧院なんだけど(第1窟や第2窟の壁画は、僧院の中央の大きな広間に描かれているもの。端っこにはちゃんと僧の部屋がある)、ストゥーパがある窟はチャイティヤ窟と呼ばれていて、ストゥーパを礼拝していた場所。チャイティヤは、入口からしてちょっと僧院とは違っている。
右の写真みたいに、入口の上に大きな明かり取りの窓がついていて、内部に入ると2階建てくらいの高さがある。
ここらへんからは、次第に石窟の外側にも、仏像などの彫刻が目立ってくる。
第16窟の入口などは、両側に象さんのレリーフがあり、象さんの間の入口を入って、更に、階段を登っていく・・・といった結構、凝った作り(でも、第16窟の内部は結構シンプルだけど)。
それにしても観光客が多い。結構、目立つのがチベットの人たち。彼らは観光というより、ここでも熱心に仏像を拝んでいる。どうやら彼らのカメラはフラッシュ禁止とかにできないらしく、派手に怒られていて、ちょっとかわいそうだ・・・。思わず感動して写真を撮っちゃうんだろうけど・・・。
第17窟
第17窟も壁画の見事さで有名。ここは第1窟と並ぶ見どころと言われているらしい。
右は入ってすぐにある壁画で、釈迦の起こした奇跡を描いたもの
釈迦を殺して教団を手に入れようとしたテーヴァダッタが狂象を放ったものの、象さんはお釈迦様の前に来ると大人しくなってしまいました・・・というオハナシ。
ここの壁画は外の明かりが入る場所にあるので、撮りやすい(笑)。
象さんだけでなく、その周囲の植物なども、とても細かく描かれていて綺麗。
ここの壁画は他に釈迦の前世や仏教説話を描いたものが多く、宮殿のシーンや、戦闘シーンなど実にさまざま。下の2枚は、ちょっと後ろに下がって壁画を撮ってみたもの。
暗いところで撮ってるんで、あまり綺麗に写らなかったけど、なんとなく雰囲気は伝わるかと思ってUP。
壁画が見事な石窟は、これで終わり。後は、どちらかというと彫刻が見事な石窟が続く。
特に見落とせないのは、ストゥーパが置かれたチャイティヤ窟の第19窟と第26窟。
先に見た第9窟、第10窟は前期・上座部仏教期(紀元前1世紀ころ)に作られたもので、非常にシンプルな作りだけれど、第19窟と第26窟は、後期・大乗仏教期(紀元後5世紀〜)に作られたもので、内部も凝った作りになっており、非常に装飾的になっている。
特に、第26窟は外側も多くの仏像で飾られているし、内部もまた多くの仏像が彫られていて、特に入って左側の奥にある涅槃仏はインド最大の大きさ。
ここらへんの写真はアジャンタのレポートにUPしてるんで、興味のある方はどうぞ。
ということで、ここまでで、ざっと2時間の観光。
しかし、30分後に入口で集合というのは、余りに自由時間が短い。だって、第26窟から入口に戻るだけで15分から20分くらいかかってしまうんだもの。事実上、自由時間なしに等しいじゃん。
前に来たときは3時間以上かけて、ゆっくり見られたんだけどなあ・・・・しかも、今回は人が多いし・・・。見学時間をゆっくり取ってくれるんで有名なツアーのはずなんだけど。今回は、どうも急ぎすぎ・・・。
ということで、結構かなりだいぶ、う〜〜んとたくさんとってもとっても不満が残るのであった。もっと、ゆっくり見せろおおおおお。
遅い昼食を取ってから、オーランガバードのホテルに着いたのは夕方の5時。こんなに早く着くと、なおさら、もっとゆっくり見せてくれれば良かったのに・・・と不満がつのる。
いや、まじで、行くからには、できるだけゆっくり見たい場所ですよ、アジャンタは。
ううう。アジャンタ、いいんだよなあ・・・・。もっとじっくり見たかった。ぐすん。
アジャンタのもっと詳しい情報はレポートにまとめました。
第1窟・第2窟・第7窟・第9窟・第10窟 アジャンタのレポート前編
第16窟・第17窟・第19窟・第26窟 アジャンタのレポート後編
(まとめてたら、また行きたくなった・・・・。)
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