14日目
今日の午後3時20分の飛行機で日本に帰ることになっている。今回のツアーは15日間ということで、結構長いと思ってたんだけど、早いなあ。
午後3時20分の便といっても、国際線だから2時間前には空港に行っていなければならないし、ムンバイの空港は郊外にあって市内の渋滞も考えないといけないので、観光は残念ながら午前中だけ。
プリンス・オブ・ウエールズ博物館
今回のツアー最後の観光は、ホテルから近いプリンス・オブ・ウエールズ博物館。
20世紀始めに、イギリス皇太子がインドを訪れたのを記念して作られたものらしい。
庭も立派だし、建物も立派。
インドの学生さんたちがたくさん見学に来ている。制服を着ている子達は私立の学校なのかな?
お行儀のいい子たちが多い。
昨日のヴィクトリア・ターミナス駅の子供達も教育が受けられたらいいのにね・・・。
ここには日本語のオーディオ・ガイドがあるので、各自、それを借りて集合時間まで自由行動。
この博物館は細密画が充実しているんだけど、細密画はみんなガラスで保護されてて、写真はうまく撮れなかった。
でも、細密画以外の彫刻なんかも、充実しているし、変わったものも多い。
左下はヴィシュヌ神の大きなレリーフの一部 右下はジャイナ教の聖者、修行しているうちに蔦が巻いちゃったという姿
インダス文明の展示品も多い。左下の神官王とか、レプリカかな・・というのも多いけど、お勉強にはなりますね。
インドのものばかりでなく、なんか世界の色んなものを置いてある一角もあって、日本の古道具屋から持って来たのかな、というものも展示してある。外国で日本のものを見るのって、なんか変な気分。そういえば、庭にも日本の仏像みたいのが置いてあったな・・。
・・・ということで、あっという間に自由時間も終わり、後は、空港へ戻るだけ。
植民地時代の建物が残る一角(左下)や、建造中の高層ビル(右下)なんかを眺めながら空港へ。右下の写真の黒と黄色の車はムンバイのタクシー。
飛行機は30分くらいの遅れで飛び立ち、デリー・バンコクを経由して成田へ・・・。
15日目
成田に向かう途中、富士山が見える、というアナウンスが入った。富士山、雪化粧していて綺麗だ。日本に戻ってきたんだなあ。
なんと、着いた成田もうっすら雪化粧している。寒いなあ。一挙に現実というか日常生活に引き戻されちゃう。あっという間の15日間の非日常でした。
15日間でインドの主だった観光地をまわる・・というツアーだったせいか、さすがに今回の旅は慌ただしかったです。インド亜大陸の広さはヨーロッパの広さと同じなんだよ、と前に教えてもらったことがある。ヨーロッパ15日間の旅なんかと比較して考えれば、ほんとに表面だけを見たことにしかならないんだろうな。
途中で、現地ガイドさん達からインドお勧めの旅を聞いたんだけど、南インドを勧める人が多かったですね。どうしても北インドというのはイスラム色が強いらしくて、インド古来のヒンズー美術を見てもらうなら南インドということになるらしい。行きたいな、南インド。でも、チベットに近いラダックあたりも行きたいし、ラジャスタンも面白そうだし。
とはいえ、やっぱり今回もインドには疲れました・・・・カースト制度には、やっぱりついていけん。生まれた時に一生の職業や住む場所まで決められちゃうなんて、切なすぎる。インドの人たちは互いに一瞬で相手のカーストの位置を見分けて、それによって対応を変えるらしいけど、そんなカースト制度と経済発展は両立するんだろうか。5年前に比べて経済が良くなってるのは肌で感じたけど、5年後、10年後のインドはどうなってるんだろう。
それと冬のインドの教訓。GWのころの酷暑期と比較したら、旅が楽なことはいうまでもないけど、
@ 霧に泣かされる可能性大 飛行機が飛ばなかったり、ベナレスの沐浴が見られなかったり・・・。結構霧には泣かされた。もし関空から出発してたら、2日間が消えたことになる。短いツアーだったら致命的だよね。
A 道が悪い 特に北インドの道は凄かったね。腰に来たもの。
B 修学旅行?とぶつかる可能性大 ただでさえ観光客が多いシーズンのところに修学旅行生たちとぶつかるのは、結構、観光が制約されるので辛い。インドの子供達はかわいい子達が多いんだけど。
きっと、また行くと思うけど、しばらくは行きたくないインドなのでした。
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