4日目
今日はジャイプール周辺を観光してからデリーに戻る予定。心配していた関空組も昨日、ようやくインドに到着したらしい。関空組は昨日デリー到達後、市内観光をしてからアグラに移動し、今日はタージ・マハルなどのアグラ観光をしてから、夜にデリーに戻り、わたし達と合流するとか。せめてタージ・マハルが見られそうでよかった・・・。今回のツアーでタージ・マハル見られなかったら泣くもの。それにしても関空組は濃霧のせいで2日も足止めをくらっていたことになる。天候によるとはいえ、エア・インディア、ちょっとひどすぎないか。
教訓。インドを冬に旅するときの注意点。@濃霧で飛行機が飛ばない危険性がある。A道が、ともかく悪い・・・・・。
アンベール城
で、本日の観光。まずは、ジャイプール郊外のアンベール城へ向かう。
ジャイプールは、現在、ラジャスタン州の州都となっているけれど、このラジャスタンというのは、戦いが得意で勇敢さと独立心の強さで知られたラージプートという人たちの国だったところ。幾つもの王国が互いに覇を競い合い、ムガール帝国にも抵抗した。
ジャイプールは、そんな勇猛果敢なラージプートの中でも有力な王であったカチワーハ家の都だったところである。
そして、アンベール城はジャイプールに都が移される18世紀前半までカチワーハ家(アンベール王国)の都だったところだ。
現地ガイドさんがいうには、ラージプートというのは、日本の武士みたいなカンジ〜〜サムライ〜〜とのことである。
王達は山の上に城を築いて互いに争ったらしい。なんとなく、日本の戦国時代みたいな雰囲気か?
ホテルを出てから、バスで30分ちょっと・・・アンベール城が見えてきた。
川沿いの丘の上にあって、いかにも防御を考えたらしき作りである。
実はアンベール城はジャイプールの郊外、デリー寄りにあるので、本当はデリーに戻る途中に寄った方が時間的には無駄がないらしい。
なのに、なんでわざわざ最初に来たかというと、象さんタクシーにのるため。
アンベール城は象さんに乗って丘を登っていくことができて、これがアンベール城観光のウリなんだけど、なんでも去年だかなんだかに象さんがお客を踏みつけちゃったという事故があり(お客は無事だったのか???)、その原因が象さんの働きすぎにあるのだろうということで、客の人数制限ができたんだそうだ。で、午後来ると、象さんに乗れなくなるかもしれないから、観光の順番を変えたと言う訳。実は、象さんに乗るために、今日は朝7時ちょっとすぎにホテルを出てるんである。
着いてみると象さんタクシー乗り場は既に長蛇の列で、みやげ物売りの執拗な「1000円」攻撃に耐えながら順番を待つことになる。ちなみに、待っている間に、木彫りの象さん人形は3個1000円から20個1000円まで暴落した。買わないけど。
象さんはお化粧してもらったりして、かわいい。
でも、象さんタクシーの乗り心地は・・・・微妙。
揺れ方が大きいんだよね。ゆっくり大きく揺れるカンジ。
15分くらいかけて丘を登っていき、城の門をくぐると、広場があって、そこで象さんから降りることになる。
で、この広場の左手にある階段を登ってお城の中に。
右はお城の高台から撮った写真
下から見たときは分からなかったけど、結構な高台に建てられてるんだな、と実感。
象さんもたくさん写っているんだけど分かるだろうか・・・。
入場料を払って中に入ると、まず、広場を見下ろすとことに吹き抜けの建物があって、それが一般謁見の間。
一般謁見の間の奥にあるガネーシャ門をくぐると、そこからは王達の私的な宮殿。
ガネーシャ門の2階は、透かし彫りの窓になっていて、かって姫たちは、そこから花を降らして王達を出迎えたんだそうだ。う〜かっちょいい。
内部には庭園と贅を尽くした部屋がいくつもある。しかも、この宮殿の更に奥の山の上に要塞があって、なんか、ますますかっちょいいのである。
丘の上に宮殿を建て、更にその奥の山の上に要塞を建てているということは、それだけ、この地に戦いが多かったということなんだろう。だけど、宮殿の中は、繊細で、美しい装飾であふれている。特に美しいのは鏡をちりばめた装飾が見事な勝利の間(左下)。昼間見ても十分美しいけれど、夜、明かりを灯すと、その光が反射して、それは見事な美しさなんだそうだ。この勝利の間の両隣の小部屋には美しいステンドグラスがあり、その細かさにはびっくりである(右下)。
他にも涼しむために水を引いた歓喜の間とか、象を戦わせて見物をした場所とか、お姫様がブランコで遊んだ場所だとか、興味深い場所がたくさん。
ということで、アンベール城の観光は、かなり楽しいんだけど、注意すべきは物売りや写真を売りつけようとする兄ちゃん達である。象さんタクシーに乗っているところを写真に撮って売りつけようとするんだけど、かなりの高額をふっかけてくるんで注意。ここはインドの中でも物売りがしつこいんで有名なところのひとつらしい。
アンベール城の観光を終えてから、ジャイプールに戻る。
途中の湖に浮かぶ小さな宮殿。
なんでも、かっての王様の夏の離宮らしい。
たしか、ラジャスタンのどっかには(ウダイプルだっけ?)湖に浮かぶ宮殿をホテルにしたレイク・パレスというのがあって、そこがとっても豪華でステキというのは聞いたことがあるけど(そこに泊まるツアーは高いらしい)、この宮殿は、特にホテルでもなんでもないらしい。
なんか、もったいないですな。
ジャイプール
ということでジャイプールに戻る。上にも書いたけど、ジャイプールは18世紀前半にカチワーハ家の都として作られた街である。街の建物がピンク色に統一されていることから、別名を「ピンクシティ」ともいうらしいが、それはイギリスの王子を迎えるためにしたことらしい。
シティ・パレス
まずは、現在もマハラジャが住んでいるというシティ・パレス。
マハラジャが住んでいるのは右の写真奥の黄色い建物で、ここは見せてもらえない。
謁見の間には世界一大きな銀の水がめというのがある。なんでも昔のマハラジャがイギリスに行った時、外国でも沐浴できるようにと、その水がめにガンジス川の水を入れて一緒に持って行ったんだそうだ。
ここの見どころは、宮殿を利用した博物館。
象さんに乗って戦ったときの大きな刀とかが展示してある武器博物館や、細密画・絨毯などがたくさん展示されているアート・ギャラリー、そして、かっての王族達の衣服が展示されているテキスタイル館など。
わたし的には、テキスタイル館が一番面白かったかな。すっごい人が多くて混雑してたけど。
ジャンタル・マンタル
ジャンタル・マンタルというのはマハラジャが18世紀に作った天文台。
シティ・パレスから歩いてすぐのところにある。
インドでは占星術が盛んで、昔から天文学も発達していたというんだけど、行ってみると、なんだかモダン・アートの野外美術館みたい。
なんか、変な形の造形物がたくさんあるんだけど、これらがみんな日時計だったり、星座の観測だったり、なんか凄い機能があるものなんだそうな。
この写真の中央部分に移っているのは魚座を観測するもの。星座ごとに作られていて、全部で12個ある。
写真の後ろの方に写っているのは、高さが27,4mもある日時計の一部。2秒単位で計測できるというすぐれもの。登れるけど、結構階段がキツイ。
風の宮殿
最後に風の宮殿に
大通りに面した美しい建物。
ジャイプールで一番有名な建物かも。
でも、この建物、正面から見るときと、横から見るときとでは、随分と印象が違う。
なんか、非常に奥行きが浅いんですよね、風が通りやすくする工夫なのかな。
かって宮廷の女性達が、ここから街を眺めたと言われる窓には、全て透かし彫りが施されている。
ということで、本日の観光はお終い。遅いお昼を食べた後は、ひたすらデリーまでの移動である。道は、これまでに比べるとよかったかな。でも、デリーまでは266キロとかで、途中のトイレ休憩を入れると7時間近くかかりましたぜ。とほほ。
デリーのホテルは、初日と同じタージパレスホテルなんで、設備は超豪華なんだけど、明日は移動日で、なんと朝4時起きである。腰が痛いんで、お風呂にゆっくり入って早くに寝ました。なんか、インドに来てから、毎日、このパターンだな。とほほ。
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