5日目


朝4時起き。今日は、早朝、デリーから一挙にコルカタ(カルカッタ)まで飛び、コルカタ市内観光をしてから、列車を利用してブッダガヤまで行くことになっている。予定通りに行って、ブッダガヤのホテルに到着するのが22時45分。なんか、凄い移動日かも。

デリーからの飛行機というと霧が心配だったけど、幸い今回は霧もなく、飛行機はほぼ定刻の6時27分に離陸。コルカタまでは約1時間半のフライト。空港を出たのが8時半だった。
空港からコルカタ市内までは、ちょっと時間がかかるとか。
コルカタのガイドさんが、バスの中でコルカタの歴史なんぞを説明してくれる。コルカタはバングラデッシュ国境まで約90キロであること。バングラデッシュ難民がスラムを作っていること。イギリスの東インド会社はコルカタのガンジス川沿いにできたこと。植民地時代の首都であり、今でもインド第2の都市であること。中国人街があること。コルカタ名物のリキシャは中国人がもともとは持ち込んだものであること。コルカタは文化的な街で、インドのノーベル賞受賞者5人はいずれもコルカタに関係があること・・・。

車窓から見えるスラムはバングラデッシュからの難民なんだろうか・・・。


マザー・ハウス

コルカタ市内に入ったのは10時ころだった。
まずは、マザー・テレサが活動の拠点としていたマザー・ハウスに。

マザー・ハウスでは、今でも多くのシスターが奉仕活動を続けているけれど、一部は一般にも開放されている。

右の写真は、マザー・テレサの棺のある部屋の入り口に置かれている等身大のマザー・テレサの像。
とても小柄な人だったんだね。
棺のある部屋の隣には、小さなマザー・テレサの博物館もあるし、更に、2階に行ってシスター達が礼拝をする部屋に入ることもできる。

キリスト教徒ではないので、こういう場所ではどうしたらいいのか分からないんだけど、ともかくマザー・テレサって凄い人ですよね。どう誉めていいのかわからんくらい偉い人だと思う。


寄付も受け付けているので、ささやかな寄付をさせてもらいましたが、なんと、シスターお手製の小さなペンダットヘッドをもらいました。
なんか、うれしいかも。



カーリーガード・テンプル
お次はヒンズー教の女神カーリーを祀るカーリーガード・テンプルへ。ここはカメラ持ち込み禁止で参道に停めたバスにカメラを置くように言われた。のんきに写真なんか撮っていると、ヒンズー教徒の逆鱗に触れるらしい。

参道というか門前町というか、そこから既に異様な熱気である。女神の備える花や布、女神像の写真を売る店などが立ち並んでいるんだけれど、この女神像が凄い。黒い石に目が3つ描かれているのがご神体らしいんだけど、なんともいえない霊気というか妖気ぷんぷん。正直、コワイ。凄い霊気で、力のあるカミサマだということは異教徒のわたしでも十分分かる。
寺院内部には入れなかったけど、寺院周辺にはお参りをする人たちが裸足で列をつくり、そして、列の後ろでは、生贄のヤギの頭を刎ねて、皮をはがして・・・・生贄っていうくらいだから、もちろん生きているヤギの首を刎ねるんである。血は飛び散ってるし・・・・うわあ。未だにこれだけの供え物を受けていたら、女神の力が弱まることもないんだろう・・・・。

なんか、凄いところだ。軽い気持ちで行くと圧倒されちゃうかも。

この寺院の近くには、マザー・テレサが行き倒れの人を助け、死を看取るために作った終末の家があり、そこも開放されているんだけど、わたしは一歩足を踏み入れて退散しました。なんか、単に見てることしかできない人間には辛い。

う〜〜ん、なんか、今日の観光はいつもと違いますなあ。


インド博物館


なんか、度肝を抜かれた感じですが、お次はインド博物館です。ようやく、普通の観光っぽくなりましたね。

この博物館はインドで一番古い博物館とかで、結構いいものが揃っております。
ただ、暗かったり、ガラスの反射とかの関係で写真を撮るのが、なかなか難しいのが残念


バールフット塔門というのが結構見どころ。旅の後半で行くことになっているサンチーと似ているんだけれど、サンチーが白いのに対し、バールフットは黒っぽい石で違った趣き。
他にもアショカ石柱(左下)のレプリカ、ガンダーラ仏、カジュラホや南インドの彫刻など見事なものが多かった。



ゆっくり見学してから、遅いお昼を食べて、ハウラー駅に移動する。

インドの鉄道というと、どうしても不安があるけど、今日乗るラージダーニ・エクスプレスというのは、インドの超豪華列車なので、大丈夫、とのことです。ほんまかいな。

ハウラー駅構内はこんなカンジです。

インド第二の都市の駅だけあって、凄い活気。

インドって、どこに行っても、人がわらわらいる印象ではあるけど、やっぱり多いですねえ、人が。

ポーターが頭の上に3つくらいスーツケース乗せて歩いてたりして、なんか凄い技術だと感動・・・。

なんとか、写真撮りたかったんだけど、彼ら動きが早くて写真が追いつかなくって・・・。





列車の発車時刻までちょっと間があったので、2階の待合室で時間をつぶしたんだけど、この待合室にも、あのカーリーガード・テンプルのカーリー像の写真が飾ってあります。う、コワイ。

ちょっと待合室が暗いので、テラスに出てみました。
待合室の前のテラスから見た街の様子はこんなカンジ。

赤い建物がハウラー駅
黄色い車が凄い多いですが、これはコルカタのタクシー。
駅前とはいえ、すごいタクシーの数。

向こうに見えるのは、たぶん、フーグリー河にかかるハウラー橋。




始発だけあって、ラージダーニ・エクスプレスは無事、定刻の16時15分に出発。この列車は、コルカタ(カルカッタ)〜ニューデリー〜ムンバイ(ボンベイ)を結ぶ長距離寝台特急。
新幹線を期待してはいけないけど(現地ガイドさんは、新幹線みたいなものだって言ったんだい)、確かにインドの列車では豪華かも。5年前にインドに来たときも、寝台列車に乗ったんだけど、それは寝台も三段だったし、クーラーこそ効いていたけど、あんまり綺麗じゃなかった。今度の列車は、寝台も2段で広いし、食事もついてる。まあ、綺麗かと言われれば、うんとは言えないけど。食事もね、最初のタンドリー・チキン(これは、ちょっと固かった)が来た段階で寝ちゃったんだけど(だって、今朝は4時起きだし)、その後に出たカレーがとってもおいしかったんだそうな。うう、損した。

ちょっと一眠りしたところで、ガヤの駅に着く。少し遅れたとのことだけど、時間を見れば22時半ちょっと前。駅は暗くてよくわからないけど、時間のせいなのか、なんかかなり寂しいかも。ここからバスに乗り換えて、ブッダガヤのホテルに着いたのは22時55分。部屋に入ったのは23時過ぎですよ。いやあ、今日の移動は凄かったね。


ここで、ちょっとホテルの紹介。
今夜泊まるブッダガヤというのは、お釈迦様が悟りを開いた場所で、仏教の四大聖地のひとつ。
当然、日本人にとっては「仏教聖地めぐり」なんかで訪れたい場所です。


ところが、なぜか、仏教聖地付近は現在では貧しい土地ばっかり。
行きたいけど、いいホテルがない、というのが旅行者泣かせでありました。

が、しか〜〜し

右の写真を見てください〜〜。

ホテルにあったグループホテルの紹介?かなんかなんだけど、
下の真ん中へんに和室が写ってるのが見えますか?
旅館みたいでしょ、まるで。


実は今日泊まるホテルは、元々は日本の法華クラブだかなんだかが、仏教聖地に日本人向けに建てたホテルのひとつなんであります。


大浴場まであります。

15人以上でないとお湯をはってくれないらしく、今回のツアーでは人数が足りなくて使わせてもらえなかったんですけど、インドの片田舎に大浴場つきのホテルがあるというのは、かなり笑えるというか、いや、感動すべきなのか。

部屋ごとについているお風呂も、日本式の深いお風呂になっていて、肩までお湯につかって暖まれるというのは、かなりうれしい。

え〜ホテルの名前は「ロイヤル レジデンシー」といいます。


実は、このホテルは現在はインドの旅行会社が買い取っていて、その会社は今回の現地ガイドさんの勤め先なんであります。PRしてね、と言われたんで、思いっきりPRしました。

いや〜、実際、ちょっと閑散としているけど、清潔感もあるし、従業員のサービスもいいし、いいホテルでしたよ。お湯が熱くなるのに、少し時間がかかったけど。

ということで、明日は、お釈迦様が悟りを開いた場所を観光します〜〜。


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