6日目


今日はさすがにゆっくり起きました。
ホテルを出たのも9時とゆっくり。
で、5分で着きました。お釈迦様が悟りを開いた地に建つマハーボーディ寺院(大菩提寺)。


マハーボーディ寺院

なんか、修復中みたい。

このマハーボーディ寺院の真裏に、お釈迦様が悟りを開いた場所があります。

お釈迦様が菩提樹の下で瞑想をし、悟りを開いた、というのは仏教徒であれば一度は聞いた話だと思うけど、実際に、その場所がきちんと残されているというのは、ちょっと感動的。

このマハーボーディ寺院は、紀元前3世紀にアショカ王がお釈迦様が瞑想をした場所(金剛法座)に小さなストゥーパを建てたのが始まりで、その後、マウリア朝(紀元前3世紀〜)、グプタ朝(3世紀〜)、更にはイギリス植民地時代にどんどんと増改築されて現在の姿になったというもの。

行って見てわかったけど、ここは「遺跡」ではなく、現役ばりばりの「聖地」です。
私たち観光客であっても、境内に入るには靴を脱がないといけない。




世界各地の仏教徒が訪れるということだけど、わたしが行った時に特に目立ったのはチベットの人たち。

こんな幼いお坊さん達も。

なんでも1月にダライ・ラマがこの近くで説法をするということで、今からチベットの人たちが集まってきているんだって。

写真の彼らは参拝が終わったところらしくリラックスしてる(かわいいよね)。
でも、チベットの人たちは五体投地しながら参拝してたり、寺院の周囲で瞑想している人とかが多くて、宗教心の深さがひしひしと伝わってきます。
すごいや。

チベットの人たちが瞑想しているところ見てると、全然動かないの。

やっぱ、修行が違う。



本殿の入口は、色んな国からの参拝者で賑わってます(左下)。インドの仏教徒は全人口の1%未満だというけれど、人口が10億超えてるんだから、かなりの数なんだろうな。
赤い衣を着ているのは、チベットのお坊さんたち。
中に入ると、仏像が黄金色に輝いているんでびっくり(右下)。おそらく、現在も世界各地からの寄進とかがあるんでしょう。見ていたら、仏像の衣を取り替え始めました。これも寄進かな。中は、経典を読んでたり、熱心な仏教徒であふれているので、わたしのような不信心者には、ちと居心地が悪い。




外に出て、裏に回ると、お釈迦様が瞑想をしていた場所(金剛法座)があります。

結構、厳重に囲いがなされてる。昔、オウムの麻原がここに座って大顰蹙をかったという話があったけど、まさかそのせいで厳重になったんじゃないだろうなあ・・・。

菩提樹はお釈迦様の時代から4代目だか5代目だかということで、今でも大きく枝を広げています(左下)。
反対側に回って、囲いの間から金剛法座あたり(とおぼしきところ)を撮ってみた(右下)。

わたしはお釈迦様の瞑想というと、菩提樹の下、ということしか知らなかったんだけど、実は7箇所で7日づつ瞑想したんだとのこと。最初に菩提樹の下で瞑想して悟りを開き、それから場所を変えて、自分が得た悟りをどのように伝道するかとか、そういうことも瞑想したんだそうです。で、ここには、その7箇所全てが聖地として祀られていて、その中には、歩きながら瞑想した場所だとか、沐浴をした池だとかもある。

ということで、ここを歩くと、お釈迦様がぐっと身近になった気がするし、熱心な仏教徒の信仰心にも感動するんだけど、なんとかしてくれ、というのがつきまとって離れないみやげ物売り。寺院の前の参道に、みやげ物屋がずらりと並んでいるんだけど、そこの人たちが観光客一人ひとりに狙いをつけて、観光している間、ずっと付いてくるんで、非常にうざったい。しかも、お土産の値段はかなりふっかけてくる。なんとか規制できないのかなあ。日本人は特に狙われるので要注意。




スジャータの村

マハーボーディ寺院を観光した後は、すぐ近くのスジャータの村へ。
スジャータといえば、「コーヒーにスジャータ♪」ですが、もともと、お釈迦様が苦行中に乳粥を捧げた女性の名前。

で、その女性が住んでいた村が、マハーボディ寺院のすぐ近くにある。


村自体はとても小さい村だけど、行ってみたら、大きなストゥーパがあった。
なんでも3年前に発見されたもので、アショカ王の時代(紀元前3世紀)に建てられたものらしい。
今もまだ、発掘中。

ガジュマルの樹の下で瞑想してたお釈迦様にスジャータが乳粥を捧げた場所に建てられたストゥーパとのこと

なんで、お釈迦様は菩提樹とかガジュマルの樹の下で瞑想するんだろうと思って聞いたら、当時既に霊木とされていた樹の下で瞑想したんだそうな(現地ガイド談)。・・・知らなかった。




尼連禅河


スジャータが住んでいた村のそばにはネーランジャラー川という川があり、これは経典には「尼連禅河」としてでてくる川らしい。

でも、川といっても乾期だからか、水は全然見当たらない。

川というより、砂漠みたい。


ただ、対岸にマハーボディ寺院が見えるだけ・・・。






これで、本日の観光終了。




ここら辺にはレストランもあまりないらしく、ホテルに戻って昼食を取る。

そうそう。マハーボディ寺院のそばには、写真には撮れなかったんだけど、チベット・タイ等、世界各地の仏教国がお寺を建てていて、それぞれのお国ぶりが伺えて面白い。日本のお寺は「印度山日本寺」というんだそうだ。

お昼を食べてから、ガヤの駅に向かう。
ガヤの駅から列車に乗ってベナレスまで向かう予定。

列車は予定では14時10分に来る事になっているらしいけど、来ない来ない。
まあ、インドでは列車は遅れるものだということで待つしかないんでしょうけど。

インドの駅で面白いなあ、と思うのは改札がないこと。中で切符を確認するから、らしいけど、改札がないから、駅で生活している人もいるし、ホームを牛が歩いてたりもする。

昨日、着いた時間が夜遅くだったから、よくわからなかったけど、どう見ても、駅で生活しているとしか思えない人たちが結構な数いる。そういう人たちが物乞いをする中で、列車を待つというのは、ちょっと辛いものがある。一生、駅のホームで過ごす人もいるんだろうな。ここらへんは特に貧しい地方だから、数が多いんだ、ということだけど。
インドだね、というしかないのか。



結局、列車が着いたのは1時間20分遅れの15時30分近く。
これくらいの遅れではいいほうなんでしょうかね。

で、ベナレスに19時に着いたものの、ホテルが遠くて、ホテルに着いたのは20時ちょっと前。
まあ、いいホテルだから、それくらい我慢しろ、ということかな。
ホテルはタージ・ガンジス。
これから2連泊することになっている。



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