9日目


2006年1月1日である。明けましておめでとうございます。昨日の酒がちょっと残ってます。

今日は基本的に移動日。カジュラホからジャンシーというところまでバスで移動し、そこからボパールまで列車で移動する。なんか聞いただけで疲れそうな日程である。途中、オルチャというところを観光することになっているけど、地球の歩き方にも「治安が悪いので注意」っていう豆情報が載っているだけだったんで、あんまり期待してなかった・・・。

オルチャ
カジュラホのホテルを朝8時半に出て、ひたすらバスでインドの田舎を移動する。
午後1時を過ぎたころ、オルチャの町に入ったんだけど・・・・す、すてき♪
なんか、小さな町なのに、古い建造物がごろごろ残ってる・・・。


まずは、レストランで昼食。こんな町にレストランなんかあるんかと思ったら、ごみごみした町の中に、いきなり凄いレストランが現れる。ホテルも兼ねているようだ。

で、このレストランからも、こんな景色が見える・・。

歴代のオルチャの王やその家族の霊廟らしい。

霊廟が立ち並ぶ姿は壮観。
他にも宮殿や寺院が残っていて、宮殿をこれから観光するとのこと。
わくわく。



町の雰囲気は、こんなカンジ。いいでしょ〜〜。なんともいえず、いいよね。
左下は町中を行く象さん
右下は町中にあるチャトルブジャ寺院




川の向こうに宮殿が見える。

この川はベトワー川。
オルチャというのは、今では小さな町だけど、16世紀から250年間、ブンデラ朝の首都として栄えた場所。

オルチャというのは、「秘密の場所」という意味。
ムガール帝国がインドに侵攻した際、ラージプートの一族であるブンデラ朝が防御のための隠し砦として川の中の島に作ったのが、この宮殿の前身だったらしい。

なんでも4つの宮殿が島の中に建てられているんだって。



元々はムガール帝国からの隠し砦だったわけだけれど、17世紀になるとムガール帝国と友好関係を築き、それ以後、18世紀後半までこの地は繁栄したらしい。


ラージ・マハル宮殿

橋を渡ると、まず、ラージ・マハル宮殿がある。
ラージ・マハル宮殿は16世紀後半建てられた宮殿で、台所、王の寝室、王妃の間などに美しい壁画が残っている。ヴィシュヌの化身やラーマ・ヤナを描いた壁画は、とても保存状態がいい。ただ、内部は暗いので、肉眼よりもフラッシュをたいて撮った写真の方がよく見えるかも(なぜかフラッシュは禁止されていない)




ジャハーンギール・マハル宮殿
奥に進むと、ジャハーンギール・マハル宮殿がある。

この宮殿、ムガール帝国のジャハーン・ギール帝を招くために建てた宮殿。ピール・シング・デオ王が17世紀に建てた宮殿。

この王の時代がオルチャの最盛期。
ムガール帝国との友好のために、わざわざ作った宮殿というわけね。
ジャハーン・ギールは、ちょっとしか泊まらなかったらしいから贅沢な話。

宮殿は、中庭を取り巻く形に作られていて、一番上にはドーム状の屋根が幾つも作られている。

上の方まで登ることができて、そこからの眺めは最高。
町を見渡すことができて、おすすめ。



面白いのは、この宮殿の正門。現在の入口とは反対のところにあるんだけど、正門の前に象・ラクダ・輿の高さにそれぞれ合わせた段差が作られている。

他にも、今はホテルになっているシース・マハル宮殿とパルピーナ・ラージ・マハル宮殿がある。

オルチャ、期待してなかったけど、すっごくいい。もっとゆっくり見たいけど、列車の時間があるんで、泣く泣く後にするのであった。どうせ、列車は時間通りには来ないんだから、もっとゆっくり見せてくれてもいいのに・・・。





ジャンシー

ということで、オルチャを後にして、駅のあるジャンシーの町へ。
しかしながら、どうやら到着が早すぎたらしく、延々と待つことになる。
こんなんだったら、もっとゆっくりオルチャを見せてくれればよかったのに、どうも今回のツアー手順がよくないなあ。

あまりにヒマだから、駅前をうろうろさせてもらった。
左下の写真は路上で店開きしていた床屋さん。息子はお手伝いして、とってもいい子
右下はサモサなんかのスナック屋さんと、チャイ屋さん。光る小袋は噛み煙草らしい。

列車は15分遅れで到着。17時51分に発車して、ボパールに着いたのは21時40分。
ホテルに着いたのは22時15分だった。

疲れたけど、面白かったなあオルチャ。

明日は、サンチーの観光。これからは、ハイライトが目白押しの毎日だ。



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