リビア2日目

今日は世界遺産ガダメスに向けての大移動の日。ガダメスという町は、リビアの西、チュニジアとアルジェリアの国境近くにあるサハラ砂漠の東部にあるオアシス都市である。
トリポリから南西に約650キロ。つまり、今日は650キロを砂漠を目指してバスでひた走るのである。もっとも、移動だけではあんまりだというわけか、途中でナールートという穀物貯蔵庫を見学する予定。

朝のトリポリは結構涼しい。
ホテルを出たのが朝の7時50分。本当は7時45分に出発予定だったんだけど、なんとツーリストポリスが遅れて来たんである。ツーリストポリスというのは、リビア国内の移動に付いて来るおまわりさんであって、わたしたち観光客を守ってくれるというか、監視するというか、なんか、そういう人のはずなんだけど、民族衣装で陽気に登場である。よく分からない展開だけど、怖い人よりいいか。



トリポリを出てしばらくはスプリンクラーのある畑とかが広がって、緑が結構目に入る。
40〜50分ほど走ったところでアジジィージャという町に入る。
なんでも、この町では1955年ころ、気温が60度を超えて多数の死者を出したんだそうだ。

この町を過ぎたあたりから、次第に土漠というか、荒れ果てた大地が広がってきた・・・。

更に走ると、遠くに山・・・もちろん禿山だけど・・・も見えてきた。
バスの車窓から撮った写真だけど、こんな感じ→

そんなに高い山ではなさそうだけど、結構、山もあるんだな。



トイレ休憩をとりながら、走りに走って、3時間ほど経った11時10分ころ、遠くに山が見えてきた。

どうやらナールートというのは、あの山の上にあるらしい。

そういえば、山の上に何かある・・かも??

この山、カサ・マウンテンといって、標高は7〜800mとのこと。
なんでも外敵から食料を守るため、この山の上に貯蔵庫を作ったんだそうだ。

バスは急な斜面を登っていく・・・




ナールート


山の上に付くと、なんとそれなりに大きな町がある。で、駐車場を降りてちょっと歩くと、要塞のような建物が見えてきた。



写真奥に写っている要塞のような、お城のような建物が目指す食糧貯蔵庫。

「クサール」と呼ばれるもので、一言で言えば「要塞型集合食料貯蔵庫」といったもの。

800年ころから、ベルベル人が何世代もかけて全部で400もの貯蔵庫を作ったとのこと。

この貯蔵庫はカダフィ大佐が観光客用にすることにした1970年代まで実際に使用されていたんだそうだ。



要塞みたいな建物を目指して歩いていくと、まず、ローマ時代から使われていたオリーブオイルを作る場所、8世紀ころの家を見ることができる。

そして、目指すクサールの入口は、崖っぷちにあって、見晴らしがいいこといいこと。



こんな高いところに、よくまあ町を作って、貯蔵庫を作ったものだ。

外敵からの侵入を防ぐため、このような高地に貯蔵庫を作ったとのことだけど、それって、敵が攻めてきたら、この山に立て篭もったということなんでしょうね。

今でも山の上に町があることからするならば、きっと井戸かなにか水源もあって、日本人には理解できないけど住むには「いい場所」なんだろうけどさ・・。
それにしても凄い場所だなあ。



で、いよいよ、クサールの中に入る。これが実に迷路みたいで面白い。
食料を保存するための甕とかが残る小部屋が何層にも重なってて上の方に登るための工夫とかももちろんされてて、ちょっとした冒険気分。写真左下の人物は、われらのツーリストポリス。民族衣装で登場した理由はどうやらモデルもするから・・・らしい(笑)。



ここには、この要塞型貯蔵庫の他にもモスクとかも残っている。小一時間ほど見学してから、バスで少し移動して昼食を取り、その後はまたバスに乗ってひたすら移動である。
レストランを出たのが午後1時半ちょっと前、3時半ころにデルジという町でトイレ休憩をすませたあたりから、次第に車窓から見える景色が段々と土漠というよりは砂漠っぽくなってきた。サハラが近くなってきているんだろう。代わり映えのない景色だけれど、よく見ると小さな竜巻がいくつも出来ては消えていく。風が強いのかな・・・。外気は38度らしい。



ガダメス


ガダメスのホテルに着いたのは午後5時だった。

世界遺産のある街だけれど、まだまだ小さい街なのでホテルも小さいものしかない。でも嬉しかったのは当初ホテルにはシャワーだけという話だったのが、最近改築したのでバスタブも付いてますとのこと。ホテルの従業員さんたちも、なんか頑張って仕事をしている雰囲気で結構好印象。社会主義国でも頑張る人は頑張ってるんだなあ。


部屋に荷物を置いてから、四輪駆動車に分乗して近くの砂丘に夕日を見に出かける。

運転手のおじさんは、どうやら明日のガダメスのガイドさんでもあるらしい。
かなり愛想がよくて面白いおじさんで、途中砂丘が見えるところで頼んだら写真取るために車を停めてくれた。

逆光で暗くなってるけど、砂丘がキレイだ。
あの砂丘の下に地元のトァレグ族の民家があり、そこでチャイをご馳走になってから、あの砂丘を登って夕日を見るんだそうだ。

・・・って、あの砂丘登るの結構大変じゃないか?





知ってる人は知ってるように、砂丘を登るのは結構しんどい。
砂で足を取られて、なかなか思うように登れないものだ。どうしよ〜〜と話していたら、ドライバーのおっさんがラクダで登ることもできるよ、という。
へ〜ラクダも魅力的だけど、どうしようとか言っているうちにトァレグ族の民家に着きました。

民家というより、でっかいテントである。

中では少年がチャイを作ってくれている。このチャイの作り方が独特で、何回も何回も器にチャイを移し変えて泡立てるんである。写真の右側の男の子が作ってるのがそれ。かなり大きな動作でチャイを二つの器に交互に移し替えていく(よくこぼさないものだ)。一種の歓迎の儀式なんだろうね。

頂いたチャイは泡泡してました(笑)。
他にもおじいさんが豪快に焼いたパンをふるまってくれたりもする。


で、いよいよ砂丘登りだ。
テントの前にはラクダもいるけど、聞いてみると頂上まで行くのは結構いい金を取るらしい。
値段の交渉をするのも厄介なんで、自分の足で登ることにした。

しかし・・・・砂で足を取られるだけでなく・・・風が出て来た。砂が顔に当たって痛いよ。


風紋はキレイだし、砂丘も写真に撮るとキレイだけど
煙っているのは、風で砂が舞い上がっているから・・・
す、凄い風だよ。日没まで、この風の中で待機でっか??
せっかく来たのだし、ということで、日没まで凄い風の中、待ち続けたんですがね
なんと、日没直前に雲が出ました。あうう。

おまけに、カメラが砂でやられた。ショック。

この後、食事を取ってガダメスダンスを見に行ったんですがね、ガダメスダンス・・・予備のカメラで一応撮ったけど、正直、金払ってみるものかどうか微妙だった。気が向いたらUPするけど。地元のダンス好きな人たちが自分達の楽しみで踊ってるカンジで、観客に見せてるっていう意識がないみたいなんだよね。まあ、時間とお金に余裕があったら見てもいいんだろうけどさ。

ということで、カメラが壊れたショックがかなり強いんだけど
明日からは世界遺産目白押しだし、気を取り直して頑張る。
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