ペルー6日目・ティティカカ湖へ
ペルー6日目は、クスコからティティカカ湖畔のプーノを目指す。
ティティカカ湖は、「汽船の航行する湖では世界で一番高いところにある」湖だそうだ。
汽船の航行する、という限定があるということは、もっと高い湖もあることはあるんだろうけど、いずれにせよ富士山より高い湖に行くことには変わりがない。
ティティカカ湖は、ペルーとボリビアの国境でもある。ボリビア側のティワナコ遺跡も、ほんとは凄い行きたいんだけど、今回は残念ながらペルー側のみ。
それにしても、かなりの高地を目指すことになる。だいじょうぶかなあ。
バスは、朝6時半にクスコのホテルを出発する。
なんでも、プーノまでは、結構時間がかかるらしく、日によってはティティカカ湖畔につくのが夕方の遅い時間になってしまうから、らしい。ツアーではティティカカ湖のウロス島めぐりが予定に入っているんだけど、日が暮れてから富士山より高い湖に出ると、とんでもないことになるため、早め早めを心がけるのだとのこと。
・・・ということで、バスはトイレ休憩さえ急がせて、ひたすらプーノを目指す。
左は、今回の旅で最も高い4335m地点。
地元のインディヘナが元気にお店を広げている。
なんでも「あかちゃんあるぱか〜」になるのが怖いが、結構、探すと安くていいものもあったりする。
この高度だと、さすがに寒い。買い込んだアルパカのセーターがないと、かなり厳しい。
しかも、この紫外線。
サングラスなしでは、ちょっときつい。
後ろのアンデスの山並みに感動しつつ、買物すませて、すぐに出発。
この最高地点をすぎると、バスはアルピプラーノとかいう高原台地を走り続ける。
簡単にいうと、富士山の頂上くらいの高原が延々と続くのである。
富士山の頂上くらいのところを、アルパカの群れが移動し、川も流れてたりする。
右の写真の川も、そのような川の一つ。ティティカカ湖に注ぎ込んでいる川の一つらしい。
なんか、やたらきれいである。
でも、空気は薄い。
紫外線は強い。日差しは痛いのに、寒いという、なんともいえない状態。
バスは、どんどん進む。
順調である。
プーノについたのは、予定より早い2時過ぎ。ラッキーである。
左の写真は、プーノの街とティティカカ湖。標高3809mの湖
実際は、標高6000を越えるボリビアの山々も小さく見えたのだけど・・・。
この写真の真ん中に、湖につきでた半島と白い建物が写っているが、それが今日宿泊の豪華ホテルである。
このホテルから、ウロス島めぐりの船が出る。
早くついたこともあって、ホテルの部屋でひと休み。
で、3時にホテルの桟橋から出る船でウロス島めぐりに出発。
そもそも、ティティカカ湖は島根県と同じくらいというかなり大きい湖である。
「ティティカカ」というのは、ピューマの石とか灰色のピューマという意味らしい。
なんでも、ティティカカ湖の形は、ピューマがうさぎを捕まえている形なんだそうだが、う〜〜〜〜ん。地図で見ても、かなり無理があると思うんですけど。
それにしても、インカの人たちは、自然をなにかに見立てるのが好きだなあ。
このティティカカ湖は、インカ発祥の地とも言われている。こんな高地にある広い湖ということで、昔から人々にとっては大きな意味をもっていたんだろう。
さて、ウロス島めぐりだけど、ウロス島というのは、ティティカカ湖の浅瀬に生える葦を積んで作った人工の島のことである。
ティティカカ湖は火山湖で深いところは280mくらいあるらしいんだが(火口跡もあるらしい)、プーノの街に近いところは、浅瀬なので、葦をどんどん積んでいくと、しまいには湖底にまで達して固定される。そういう葦でできた島をウロス島と総称するのであって、葦の島はたくさんあるらしい。
実際、ホテルからモーターボートで3〜40分もすると、それらしき島がいくつも見えてくる。
予定では、わたしたちは最初に着いた島から、葦舟(トトラ舟)で2つの島を訪ねることになっている。
最初に着いた島は、まだ固定しておらず、去年のクリスマスの日に風に吹かれて今の位置まで流されてきたとのこと。
未だに日によって、風によって、向きも変わるんだそうだ。
この浮き島は、結婚をすると新しく作ることが許されるそうな。で、住んでいるのは必ずしも親族とかではなく、仲のいい友人とかが島をくっつけて大きくしたり、逆に考え方が合わなくなったりすると、島を切って、別々のところに流れていくらしい。
う〜〜ん。それはいいんですが、歩きにくいです。
ふにゃふにゃというか・・・ぼきぼき、というか、葦が足にあたりますう。
島を見渡すと、家も葦でできているし、これから乗る舟も葦でできている。
水道とか、どうしてるんだろうね・・・と思うのだが
なんと、家にはテレビがある。
実はフジモリ元大統領が大統領時代、ペルーの大統領として始めてウロス島に泊まり、その際、島の人たちにソーラー発電を贈ったのだそうな(家の前の黒いのがそれ。電線もある)。
そのせいか、島の人たちの間では、未だにフジモリ元大統領の人気は凄い。
う〜〜ん。で、テレビ(電気)が来て、どう生活が変わったんですか?と質問したところ
「妻は遅くまで働くようになり、夫はテレビを見るようになった」
「子供の数が減った」
なんじゃい。
まあ、子供の数は減ったとのことですが、未だに島には子供たちが多い。
島によっては子供たちが日本語の歌を幾つも歌ってくれる。
しかも・・・うまい。
凄いね。各国の観光客が来ることから覚えてしまったらしい。
葦舟も最初乗るときこそ怖いものの、結構、快適である。
15人くらいは乗れるらしい。
舟は男が2人で1ヶ月くらいで作るんだそうな。
葦舟は完全な浮き舟で、乗るところも水面より高い。そのため、最初乗るときなどはちょっと怖いけど、結構、慣れると快適である。
標高3809mの湖水を渡る風はかなり寒いけど。
最後に着いた島では、なぜか猫がはねている。
こんな浮島で猫飼ってるのか。まあ、餌には困らないだろうが。
ここでは、日の入りを確認し・・・あまり空が染まらなかったのは残念だけど、
・・・これにてウロス島めぐり終了である。
暗くなった湖をモーターボートで戻り、豪華ホテルへ。
空が、やけにきれいだ。
今日は、遺跡とかは全くなかったけど、こんな1日も結構いいな、とか思ってみたりする。
それにしても、ペルーはあと2日。早いなあ。
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