3日目・アレッポ市内観光


今日は1日、シリア第2の都市・アレッポの市内観光。

左はホテルの部屋から見た市内。
小高いところにあるのが難攻不落のアレッポ城。

アレッポはユーフラテス川からは少し離れているが、肥沃な大地に恵まれている。しかも地中海とユーフラテス川の中間地点という地の利から東西交易の拠点として、紀元前2千年もの昔から栄えていた。すごい歴史のある都市である。
長い歴史を持つ旧市街は世界遺産になっている。



まずは、考古学博物館。
入口で吹きます(笑)。

これは別に来場者を笑わせようとしているのではなく、テル・はラフというところで発掘された紀元前9世紀の像。なんかわけのわからない動物の上に王様(?)が乗っている。

古代メソポタミアのものなど見所は多いんだけど、いかんせん、暑い。クーラーが効いていないのか・・・ツアーの一人が倒れた。

暑さも本番である(汗)。




次は、市内中央の小高い丘の上にあるアレッポ城に向かう。

周囲2・5Kという巨大な要塞である。古代には神殿があった場所に城が築かれ、なんと十字軍にもモンゴル軍にも、ティムール軍の攻撃にも耐えた難攻不落の名城である。

堀も広いし、城内も広い。
城内といっても、ほとんど町である。モスクもある。
問題はここのガイド。
なんかアレッポのガイドとしては顔役らしいんだが、わたしに金3Kで嫁に来いとうるさいんである。



・・・・。
3番目の奥さん募集中らしい。
日本人と違って、ジョークがしつこい。ただでさえ、暑いのに、切れそうである。それとも、喜べってか?

とまあ、城内を進むと、奥に左の写真のような奇麗な部屋がある。
ここは、さすがにひんやりとしていて、気持ちがいい。

とはいえ、さすがはシリアなのは、壁に前アサド大統領と現アサド大統領の写真が、しっかり飾ってあるところ。
前アサドのころ、シリアを旅した人は、みんな「人が暗かった。社会体制のせいだろうけど」と言っていた。
でも、せがれの代になってからは、ガイドのはしゃぎようからもわかるように、かなり人々は明るい印象を受ける。
そうはいっても、「政治のことについては質問しない」というのが、今回のツアーでは不文律となっている。

難しいね。政治って。



暑さのため、アレッポ城見学が終わったころ、また一人、体調不良。
この暑さはなんというのか・・・たぶん、インドより気温は低い。インドの痛いような暑さではない。湿気が多いというわけでもない。でも、なんというか、むわん、とした暑さ。確かに、疲れていては辛いだろう。

その暑さの中、昼食のレストランに向かうために、キリスト教徒街を散策。

シリアはレバノンと違い、国民のほとんどがイスラム教徒のイスラム国家だけど、ここアレッポにはキリスト教徒が集まって街を作っている。
もともと、貿易の関係でキリスト教徒のアルメニア人が住み着いていたところに、トルコのアルメニア人虐殺から逃れて多くの人たちがやってきたらしい。

ここは、お洒落である。石畳の小道を行くとお洒落な看板なんかが飾ってある。

その後の、レストランも、かなりお洒落で、味もよかった♪

とはいえ、2人も暑さで倒れる人がでたので、一時、ホテルに避難。
涼しくなるまで、観光は一時中断。
ホテルで休養である。
わたしは、なぜか元気。




涼しくなったところで、観光再開。

左は大モスク。
元々はキリスト教の教会だったらしい。
その後、イスラムがこの地に広がってからモスクに転用されたとのこと。

中には、洗礼者ヨハネの父ザガリヤの廟というのもあって、イスラム教の人々も礼拝している。イスラムでも聖人とされているらしい。

ここはわたしたち異教徒の女もスカーフなしで入れてもらえる。

モスクの中って、結構、快適だと思う。



本日、最後の観光は、お待ちかねのスーク(市場)散策である♪

どこの国に行っても、一番楽しい場所である。
いや、わたしは別に買物は好きなほうじゃないし、値切るのも、あんまり得意ではないし、好きでもないんだけど、地元の人たちが買物をする場所って、やっぱり、一番、その国の個性が出ると思う。

ツアーの仲間の後姿も写ってしまったが、この色鮮やかな布を見てくだせえ。

感激ものですぜ。





アレッポ土産として、有名なものは、ハリウッドの女優が一生分買い占めたと噂されるアレッポ石鹸(でも、その女優が誰なのかは誰も知らない)とか、高いものでは絨毯・金銀製品・香辛料・・・。

狭い路地の間を、ろばの馬車が駆け抜けたり、ベドウィンの女性が頭に荷物を乗っけて歩いていたり、露天商がパンを売ってたり・・・アレッポ一番の見所かもしれない。

ここで、今回のツアーのお土産を買い込んで、幸せな旅行3日目である。


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