6日目・パルミラ遺跡



パルミラ・・・世界で最も美しい遺跡とまで称される遺跡。
ローマ帝国の属州として東西貿易の拠点として栄えながら、ローマ帝国に反旗を翻し、そしてローマ帝国に滅ぼされた女王ゼノビアの都。
パルミラの遺跡は、かっての市街地部分と、その周囲の墓の谷、そして遺跡を見下ろすアラブ砦と盛りだくさん。ここで取り捲ったフィルムは数知れず。そこで、別に遺跡を説明するアルバムも作りました。遺跡の詳細について知りたい方は上の写真をクリックして下さい。あいかわらず、写真は下手ですが、あいかわらず、数だけはあります。


ここから旅日記♪


朝5時半に集合し、観光開始。

ホテルから墓の谷といわれるところで、日の出を見てから、市街地に向かう予定。

墓の谷は風が強い。

ここで、しばらく明るくなるのを待ち、そして・・・待ちに待った日の出である。

パルミラ遺跡の列柱道路の上を日が昇っていく。
わあお。




日が昇ると、これまで居た墓の谷もピンク色に輝きだす(右)。
本来、お墓なんだけど、奇麗だ。

ここから、雨季には川になる谷を横切り、パルミラのかっての市街地に入る。ちょっと乱暴かもしれない。足場は悪いし。

で、通常のツアーでは、記念門という門からディオクレティアヌス城砦に向かうのだけど、逆ルートで進むこととなる。
確かにそのほうが無駄はなさそうではある。
暑さに配慮してくれているらしい。そんなに暑くなるのか・・・。




パルミラ遺跡は、実に見所が多い・・・。
有名な列柱道路を進むと、四面門・円形劇場・アゴラ・ナボ神殿・記念門・・・と次々に見所が続く。

しかも、どこを撮っても絵葉書みたいになってしまうので、興奮することこのうえない。

それにしても、観光客が少ないなあ。
遺跡をじっくり見られるのはありがたいけど・・・。
普段は必ず見かける日本人の別ツアーも見かけない。
駱駝引きのお兄さん達も所在なさげ。
早く観光客が戻ってくるといいね。




列柱道路起点の記念門まで来て、ベル神殿に移動しようとしたとき、駱駝の群れがゆっくりのんびり移動しているのに出くわした。

観光客も車も少ないからか、駱駝ものんびりとしている。
いいのか、世界的観光地がこんなにさびれてて。
いや、写真を撮るほうは楽しいんだけど、でもでも、やっぱり間違っている気がする。
イラク戦争で、こんなに隣の国が影響を受けてるなんてね・・・。
ばかばか、ブッシュのばか・・・と、つぶやかずにはいられない。




その後、ベル神殿を見学。で、壁から、ふと裏を覗いたところ、なんと映画撮影中。

実は、馬に乗ったかっこいいお兄さん達がいると思って気になっていたのだが、彼らは役者さんたちだったのだ。かっこいいわけである。

どうもシリアの時代劇みたいだ。
もっとそばに行きたかったけど、さすがに無理だった。でもね、この後、朝食をとるためにホテルに戻ったんだけど、バスで移動中にお馬さんにのった役者さんに出会ったんだけど、刀振って挨拶してくれたよ(もちろん刀は撮影用だと思うけど)。




朝食後、再びバスに乗って、9時に開く博物館へ。
既に、かなり暑くなっている。

開館を待つ間に、博物館の庭の撮影。
遺跡から出土された像が置かれている。
頭がないのが残念だけど(たぶんイスラムが頭を取っちゃった)、奇麗だ。

この博物館、内部は撮影禁止なんだけど、館員が写真撮ってもいいよ、撮っちゃえ撮っちゃえとそそのかすのである。
う〜〜ん。それって親切とは違う気がするんだけど(右の写真は、博物館の庭だから撮っていいのよ。念のため)。


博物館を見た後、パルミラ周辺の墳墓群の観光。どれも一族の墓という形をとっていて、内部には博物館の庭に飾られていたような彫像が飾られている。
気温はどんどん上がっている。40度は越えているらしい。オアシスとはいえ、砂漠の中。
暑さが違う。大地自体が熱を持っているというか・・・。

いくつかの墳墓を回ってから、奈良大学が現在発掘中のところも覗かせてもらった。日本人が頑張ってるんだね。こんな暑い中で。偉いなあ。



ということでパルミラ観光を一通り終えて、レストランで昼食。
レストランからは、なつめやしの緑の向こうに遺跡を見ることができる。

で、ここで振舞われた料理が右の料理。
羊を使った名物料理らしい。
きれいだよね。色取りが。

このおじさん、写真に撮られてやっぱりうれしそう。
なんなのかな、シリア人。
どう考えても、写真に撮られること自体が嬉しいとしか思えない。
そういう国民性なんだろうか。

昼食の後、夕刻まで自由時間となった。
夕方になったら、パルミラの夕景を見るためにアラブ砦に登るのだが、それまでは自由時間となる。
悩んだんだけど、この暑さだし、明日以降の体力温存のためにホテルで洗濯する道を選んだ。
いや〜。よく乾くんだよ。洗濯物♪





夕刻・・・ホテルには小さなバスが迎えに来た。
アラブ砦への道は細いので、いつものバスだと登れないんである。
で、左の写真は、そのバスの運ちゃんの息子さん。お手伝いとかして凄いいい子。
お父さんがちょっと顔出してますな(笑)。

それにしても、このバスの飾りつけ、すごいでしょ。
天井からは葡萄が幾つもぶら下がってます。
不思議なお人形もたくさんぶらさがってます。

う〜〜ん。シリアでは、こういう飾り付けが流行ってるのかね。
運ちゃんの顔(結構、こわもて)と余りに似合わない。

・・・とはいえ、運ちゃん、腕は確からしく、急な細い道をバスは登っていく。

でも、バスはかなりぼろいので、ちょっと怖かったりもする。





アラブ砦からは、パルミラ全景が見渡せて、夕暮れの光に包まれる遺跡はとてもきれいだ(パルミラのアルバムの冒頭に貼ったので、興味があったら見てね)。

だけど、遺跡だけでなく、遺跡とは反対側の景色も捨てがたい。

遺跡の反対側は岩山が続いてるんだけど、そこに沈みゆく夕日。

ということで、今日は日の出から日の入りまでパルミラ観光をしたことになる。かなり満足である。




ホテルで夕食を取っていると、食後にベドウィンのショーがあるけど見ないかとの話になった。なんでも、ベドウィンが歌って踊る楽しいショーだというのだ。

興味があるから、行ってみた。

ショーはホテルから少し離れたベドウィンの天幕の中で行われるんだそうだ。
が、
しかし、
確かにベドウィンのおじさんが歌を歌ったりもしてくれたが、なんと、わたしらに踊れというのである。
実は、ベドウィンが客を歌って踊らせて、ベドウィン達が楽しむショーだったのである。
おのれ〜〜〜。金返せ〜〜。

でも、ここで買ったドレスは確かに安かったです。ホテルで100ドルと言い張るドレスを10ドルで買ったんだけど、ホテルとかだとほんとに高いみたい。まあ、いいよね。ベドウィン達を満足させるために、わたしら大変だったんだから。

ということで、盛りだくさんの一日はおしまい。明日はダマスカスに移動する。


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