9日目・死海とワディ・ラム


今日はアンマン市内の簡単な観光後、死海で遊んで、ワディ・ラムでアラビアのロレンス気分になる日。
とはいえ、わたし、アラビアのロレンスの映画、見てないんですけど。



   アンマン市内

アンマン市内の簡単な観光、といっても、小高い丘の上の城砦に登って、そこの見学と丘からの市内展望ということなんですけどね。

右が丘の上。
ヘラクレス神殿跡。ローマ時代の遺跡。
残っているのは、ほんのちょっとなんだけど、後ろにモスクが見えたりして、ちょっといい感じ。

遺跡というより、小さな公園みたいな雰囲気。
丘の上の遺跡もいい感じだけど、丘の上から見たアンマン市街の方がもっといいかも。




丘の上から見たアンマン市街(右)。
写真の中央付近にローマ遺跡が写ってるのが分かる?

アンマン市街は、ローマ時代の遺跡と現代の建物が混在している。
実は、ローマ時代にはそれなりに栄えたものの、それ以降は、あんまり大きな町ではなく、ヨルダンの首都になってから急にでかくなったらしい。

別の方向から見下ろしたところ、やたらばかでかいヨルダン国旗がはためいていた。なんでも世界最大の旗ということで、ついこの間から揚げているらしい。ギネスに載せるんだって。






      死海へ

とまあ、アンマン市内観光は、あっという間に終わり、バスは一路、死海を目指す。

死海・・・
塩分が強すぎて、生物が全くすめない湖。

イスラエルとヨルダンの国境。

世界で最も低い場所

えっと、本によると、死海は海抜マイナス394m。

で、左は、海抜ゼロメーター地点。
ここから、どんどん下ると死海よ、っていう標識
ガイドブックによると、死海は一年中暑く、夏は日中は暑すぎるから夜に行くのがいい、と書いてある。すっごい暑いのかなあ、どきどき。




死海が近づくと、そこは、豪華リゾートホテルが群立しているのであった。

そう、死海はヨルダン屈指の観光名所。
世界中から、客が押し寄せてくるのである。

わたしたちも、そんな豪華リゾートホテルを利用させてもらって死海に入るわけ。
塩分強いから、シャワーとかの設備がしっかりしてないとしんどいことになるのよ。

添乗員さんの着きましたよ〜という声に、暑いかな暑いかなとどきどきしてクーラーの効いたバスから降りる・・・確かにむわわん、としている。
でも、まあ、そんな耐え難い暑さというわけではない。砂漠の方が暑いよ、やっぱ。

死海の対岸はイスラエル(ぼんやりとだけど写った)だけど、距離が近い割には、あんまりはっきりと見えない。ほんとは、イスラエル側の死海のほうが綺麗だということだけど、まあ、行けないよね、イスラエルは。いつになったら行ける様になるんだか。

で、ホテルで水着に着替えて死海に入るのだけど。
結構、波打ち際は石がごろごろしてて痛い(もうちょっと整備すればいいのに)。

死海の水は、見るからにどろんどろん、としている。
ともかく、勇気を出して入ることに・・・うわうわ・・ぽわん。
浮いちゃうのよ、すぐに、ぽわん。でね、浮いちゃうんだけど、頭とかは上がっちゃうし・・・
えっと、「V字バランス」状態になっちゃうんですね〜。頭も足も浮いちゃう。お尻がちょっと沈むだけ。かなりお間抜けな格好になる〜。わたしは浮くことにかけては人より自信があるのだが、わたしだけでない、かなり痩せてる人も同じ。みんなお尻だけ沈んだお間抜け体制。
んで、おしりだけ沈んだ状態で、両手でかいて移動するんだけどね・・なんつうか、巨大な浮き輪をつけているような気分。

髪の毛が濡れるんじゃないかと心配したんだけど、ははは、杞憂もいいとこ。そもそも、頭を水面につけること自体ができないんじゃないか。
よく死海の写真で、あおむけに浮かんで本とか読んでるのがあるけど、あれをするにはかなりの腹筋が必要らしい。あの手の写真はくつろいでいるのではなく、必死に腹筋とか作って体中ふんばってポーズとってるんですね。大変ですね、モデルさん。

で、ばちゃばちゃ遊んでたんですが・・・正直、結構、すぐ飽きる。それに水が顔にかかると・・・ちょっと口に入っただけで、うげげげげ、となる。辛いなんてもんじゃない。苦いですぜ。
傷とかあったら、痛くて入れないだろうな。

外人さんたちは、死海の泥とかを体に塗りたくっている。死海の泥はパックとしても有名。実際、ここに泊まって、死海エステを楽しむ♪なんていうツアーもあるらしい。縁がないけどね。

ということで、しばらく遊んだ後は、シャワーを浴びて、豪華ホテルでお昼を食べて、次の目的地、ワディ・ラムへの移動開始。
ヨルダンを縦に貫くデザート・ハイウエイをひたすら南下する。




     ワディ・ラム
死海からワディ・ラムまでは、結構長い。
死海を出たのが1時過ぎくらいだったのだけど、ついたのは6時近く。
デザート・ハイウエイからの風景は荒涼としている。文字通り、デザート・ハイウエイ、砂漠の高速道路なのである。

ワディ・ラムはヨルダン南部の、もうちょっとで紅海ということろにある。
確か、アラビアのロレンスさんは紅海に面したアカバとか、あっちの方で破壊活動をしていたような(うろ覚え)・・・やっぱ、アラビアのロレンス、映画を見てから来ればよかったかな。

右は「七つの知恵の柱」と呼ばれる巨大な岩山。ワディ・ラムに入ってすぐ見える。

ワディ・ラムというのは、簡単に言えば、岩山と砂漠のセット。
岩山を見ながら砂漠を駱駝さんや4WDで駆け回って、遊びましょう、というわけ。




4WDで砂漠を駆け回る・・・さあ、どんな車をイメージするか。

実際はこれよ、これ。
小型トラック。

この荷台にしがみついて、砂漠を駆け回るのよ。

後ろには大きくTOYOTAとある。
ドライバーの兄ちゃん、日本人がトヨタに乗る、といって大喜びである。なぜに、それがそんなに嬉しいの〜?

大丈夫なのかあ、と不安を抱えつつ、トラックの荷台に分乗して、いざ出発。



荷台に我々を乗せて、運ちゃんは砂漠をぶっ飛ばす。
いや、道なき砂漠ですから、ぶっ飛ばすといっても、結構よたよたではありますが、砂が舞い上がり、揺れる揺れる。
どひゃ。

でも、結構、いや、かなり気持ちいい。
揺れっぷりはすさまじく、写真を撮ろうとすると振り落とされそうになるけど、乾いた風が爽快。
雄大な岩山と砂漠を見ながらのドライブである。

トラックは、時々、大丈夫かあ、状態になるが、さすがはTOYOTAである。だいじょ〜ぶ。だいじょ〜ぶ。

トラックは、ロレンスの泉といわれるところ(岩山の上に泉があって、水が引かれている)とか、右の写真のような岩山のはざまにある岩絵とかを回ってくれる。

でも、なによりの見所は砂漠だけどね。
写真でわかるだろうか、砂が赤いんである。
細かくて、とても綺麗な赤色。



上の写真を更に進むと、こうなるわけ(右)。

巨大な岩盤と岩盤の間に、やっと人が通れるくらいの隙間があって、そこを必死に進むと・・・・まあ、あるのは拙い絵なんですけど。昔の人が描いたもので、まあ、学術的価値はあるのかもしれませんが。

こういうところで、隊商が休んだりもしたらしい。

実際は絵を見るというより、こういうところを歩くのが目的なわけ(きっと、そう)。

人間いくつになっても探検ごっこが好きなわけです。

結構、足場は悪いし、すれ違うのなんか、大変。

でも、すれ違う外人さんも楽しそう。

わたしも、楽しい。



1時間半くらい、砂漠を駆け回って遊んで、ワディ・ラムを出たのは7時過ぎ。
暗くなりゆくワディ・ラムを後にして、バスは明日の観光地にして今回のツアーのハイライト、ペトラを目指す。え、ハイライト何回目だって?だって、ハイライトが多いツアーなんだもん。
が、しかし。
わたしは、どっかで足をひねってしまったらしく、ペトラに着くころには激痛が・・・。9時ころ着いたホテルで降りたのはいいものの、ホールから別館のレストランまで歩くこともできないくらいになってしまったの(汗)。
うっそお。明日のペトラはかなり歩くのに、どうしたらいいのよん。ペトラを目の前にして観光できないなんてあんまりにあんまりだ。
添乗員さんに湿布をいっぱいもらって、べたべた貼って、夕食食べられないから、部屋のビールを乾き物で飲んで寝る。
だいじょうぶか。不安はつのりつつ、ペトラの夜は更けていく。

次回、ここあ危機一髪。どうなるペトラ をお楽しみに(違)。
うう。かみさまあ。なんとかして〜〜。

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