3日目・アンカラ
今日は、カッパドキアからアンカラに戻り、更に、明日からの旅行の拠点であるクシャダスまで移動する日。移動日ではあるけれど、アンカラの考古学博物館は外せない。
トゥズ湖
カッパドキアからアンカラを、かってのシルクロードを通りながら進む。
途中で立ち寄ったのが、左のトゥズ湖。
湖なのに白いのは塩湖だから。
山の塩が流れ込んでいるこの湖は夏の間だけ白い塩の大地になり月になると、また普通の湖に戻るのだそうだ。
この塩は食用にもなるということ。海から遠い大陸の真ん中に塩があるっていうのは不思議。
アンカラ
アンカラに着いたのは、途中、寄り道をしたこともあってお昼過ぎだった。
早速、レストランで食事となったのだけれど、このレストラン、木造で結構、趣がある。かなり古い建物らしい。
右はレストランの窓から見たアンカラ市内。
赤い瓦屋根が多いし・・古い昔ながらの家屋が多そうだ。
トルコといえば、イスタンブールが有名だけれど、実は、ここアンカラが首都である。
街の大きさではイスタンブールに遠く及ばないけれど、この街も長い歴史があるらしい。
アナトリア考古学博物館
ここは是非見たかった博物館の一つ。紀元前6800年から紀元前5700年というとんでもなく古い時代の集落遺跡チャタール・ヒュユック(世界最古の集落という噂も)からの出土品を始め、アナトリア地方の古代からの展示が充実しているので有名。特に、ヒッタイト時代のものといえば、ここがぴかいち、といわれる博物館である。
で、添乗員さんが入場券を買ってくるのを待ってたら、猫である。
またも子猫である。
この子猫たち、なんと博物館の人たちが餌をあげているのである。
お母さん猫もいたんだけどね、観光客が子猫たちを見ていても警戒すらしない。
子猫ものどかにご飯食べてます。
どう考えても、トルコ人、猫大好きとみた。
手続きも終わって、いよいよ博物館へ。
入ってすぐにあるのが、右のチュタール・ヒュユック遺跡の復元家屋。
今から8000年位前の家屋である。
牡牛の頭がたくさんあるけれど、これは宗教的意味があったらしい。
神殿かと思ったら、各家に、こういう牡牛の頭像があったというのだから、ちょっと驚き。
わざわざ粘土で作ったり、なかには本物の牡牛の頭骨の上に粘土をかぶせて作ったものもあるらしい。
他にも、この遺跡から出土した大地母神像などは古代からのこの地の地母神信仰がうかがわれて、ほんと面白い。
大地母神は多産・豊穣のシンボルだったのだと思うけれど、牡牛にはどういう意味があったのか。
後々のクレタの牡牛などとも関連があるのかなあ。
ヒッタイト時代のものは、ほんとに多い。
ヒッタイトといえば、世界で最初に鉄器を使った民族。
世界史の授業でおなじみだけど、おさらいをすると・・・
紀元前2000ころ、ヒッタイト古王朝が誕生し、紀元前1400年ころには大帝国になり、紀元前1285年にはカデシュの戦いにおいてエジプトのラムセス2世を破った(ラムセス2世が見栄を張って、自分が勝ったと言い、長らく世界中が騙されていた)ほどの勢力を持っていたけれども、「海の民」という謎の民族に滅ぼされ、生き延びたものたちが新ヒッタイト王国を作った・・・ということになる。
右は、新ヒッタイト時代のライオン門。
ヒッタイトの城門を飾っていたというか、守っていたライオン。
なんか、かわいいけれど、これはヒッタイトの伝統的特徴を示すものだそうな。
これは紀元前9世紀のころのレリーフ。
ライオン狩図というのだそうな。
なんとなく、メソポタミアの影響を感じますね〜。
他にも、スフィンクスとか鳥頭人物とか、戦士とか、多くのレリーフが飾られていて圧巻。
もっと、ゆっくり見たかったんだけれど、今日は飛行機でイズミールに飛ぶことになっているので、急かされるように博物館を後にすることに。
実は、この後、飛行機に乗る前に、アタチュルク廟を見学することになっていて、あんまり時間がないんだそうな。
もっと見たいよお。アタチュルク廟はパスしてもいいじゃん、とか思うんだけど、それはトルコ人が許してくれないのであります。
アタチュルク廟
アタチュルク廟は、トルコ共和国建国の父、ケマル・アタチュルクの廟である。
ここの観光をパスすることなど、トルコ人には許しがたいことなのである。
というのも、今でも、凄い尊敬を集めているから。
なんといっても、アタチュルクという言葉自体が「トルコの父」という意味なのだから凄い。
彼はオスマン・トルコが弱体化した中で革命を起こし、イスラム圏で唯一の政教分離に成功し、西欧化を図った。トルコを列強の支配から救い、大改革を推し進めたということで、トルコ人なら誰もが尊敬している(らしい)。
いや、たぶん、本当に尊敬されているんだと思う。
廟には若い人たちもたくさん来ているし。
ガイドさんは「彼は大酒のみで、お酒の飲みすぎで死んだんだよ」などと語る。
決して神格化しているわけではない。
確かに、トルコの豊かさ・自由さは他のイスラム圏とは格段の差がある。
トルコ人が彼を誇りに思うのも当然なのかもしれない。
ともかく、彼の名前を知っていれば、トルコの人とは仲良くなれます。
アタチュルク廟の観光の後は、地中海沿岸のイズミールまで飛行機でひとっ飛び。 そこから、これから数日間の観光の拠点となるクシャダスの町へ。
ホテルは、エーゲ海に臨むリゾートホテルである。
下の写真は、部屋のベランダから見たエーゲ海。
エーゲ海の休日だあ♪
明日は世界遺産のパムッカレ観光である。わくわく。
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