8日目・イスタンブール

早いもので、今回のツアーも最終日。今日は夕方の出発まで自由時間なのだけど、月曜日なので博物館の多くやドルマバフチェ宮殿を見ることはできない(昨日はどっちを見るかを悩んだ末に、時間の関係で博物館にしたわけ)。色々言われた添乗員さんが考え付いたのが、朝、まず、ボスフォラス海峡を船で行ったり来たりしてから、市内を回ろうというもの。わたしは途中まで同行して、それからカーリエ・モスクに行くことにした。

     ボスフォラス海峡
ボスフォラス海峡は、ヨーロッパ大陸とアジア大陸を分かつ海峡。イスタンブールの街はボスフォラス海峡によってアジアとヨーロッパに分かれているわけで、こんな街は他にはなく、ボスフォラス海峡のクルーズはイスタンブール観光でも大人気である。

本来ならば、このクルーズをしたいのだけど、それは1日がかりで夕方の飛行機には間に合わない。でも、クルーズをしたいよお、といっているうるさい客が若干名(わたしだけではない)いるということで添乗員さんが悩んだ末に考え付いたのが、市民の足である船で行ったり来たりして、ちょっとでもクルーズ気分を味あわせようということだったわけ。

船から見るイスタンブールも、なかなかのもの。
下左は行きたかったドルマバフチェ宮殿が見えている。下右はガラタ橋。右端はガラタ塔。
通勤客と一緒に、海峡を行ったり来たり。
これってお気軽にクルーズ気分が味わえていいかも。
風も気持ちがいい。



                                            シルケジ駅

船を下りて、シルケジ駅についたころ、雨が降ってきた。

この駅は、オリエント急行の終着駅。
オリエント急行といえば、アガサ・クリスティの小説が有名ですね。
当時はオリエント急行が唯一のヨーロッパとアジアをつなぐ陸路だったということで、さぞ賑わっていたのでしょう。

雨宿りも兼ねて、中に入ってみた。

今では重要性も薄れてしまって、さびれているけれど、中はクラシックなつくりで、お茶も飲める。


    リュステムパジャ・モスク
この後、添乗員君が「ぜひ見てもらいたい」というリュステムパジャ・モスクへ。
このモスク、街中のえらいごちゃごちゃしたところにある。
わけのわからない民家だかお店だかの横から、いきなりモスクの前に出る。小さなモスクだけど、これは綺麗。

イズニックの最盛期のタイルを用いたモスクと評価されているらしい。青を基調とした素晴らしいモスクだ。ありがとう。いいとこ連れてきてくれて。確かに、ここは誰かに連れてきてもらえないと行けないや。



ここから、単独行動でカーリエ博物館に行くことにした。
タクシーに乗って移動。トルコはインフレがひどくて(トイレのチップでさえ25万リラというとんでもない数字)計算が面倒だけど、わたしが使った限りではタクシーの運転手さんたちは、みんな紳士的だった。
                                      カーリエ博物館

カーリエ博物館は、ビザンティン時代にコーラ修道院と呼ばれたキリスト教会が後にモスクに改造されたもの。

ビザンティン時代のモザイクとフレスコ画が見事なことで有名で、いまはカーリエ博物館として公開されている。

実は、アヤ・ソフィアで、じっくりとモザイクを見ることができなかったので、ここで憂さを晴らすつもりだったわけ。

モスクとしては、あまり大きなものではないけれど、中のフレスコ画とモザイクは保存状態もよく見事。


左はサイドチャペルと呼ばれる場所。

正面のドームに描かれているのはキリストが死者を救う場面を描いたもの。
天井には最後の審判が描かれている。

フレスコ画も見事だけれど、やはり圧巻はモザイク。
キリストの生涯やマリアの生涯を描いたモザイクは見ごたえがある。この博物館では売店に日本語の説明書も売っていた。読みながら回るといいと思う(ここに限らず、トルコでは各地で日本語の本が売っている)。

下左はキリストとマリア。下右は聖母子。
カーリエでアヤ・ソフィアのモザイクをじっくりみられなかった憂さを晴らして、集合場所のホテルに。


あっという間の8日間。確かに、トルコはみんながいうようにいいところだ。歴史が長いから見どころは多いし、自然も豊かだし。料理はおいしいし、その上、日本人だとわかるとお店の人がお醤油だしてくれるし。猫は人懐っこくて可愛いし。おそらく、今後も何回か来るんだろうな。できれば、インフレが収まってお金の計算が楽になってほしいものだけど。


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