ボロブドゥール


ボロブドゥールはインドネシアが誇る世界最大規模の仏教遺跡。ジャワ島中央部のジョグジャカルタという街から車で北西約1時間ほどのところにある。
824年を示す碑文が発見されていることもあり、8世紀後半から9世紀にかけて、ジャワ中部のシャイレーンドラ王朝によって建造されたものとされているが、この王朝は11世紀ころに火山の大噴火等により滅亡したらしく、詳しいことは分かっていない。
824年といえば、日本では平安初期、空海が京都の東寺を開いた翌年だ。日本で密教色の強い貞観文化が花開いたころ、ここジャワではボロブドゥールに美しいレリーフ等が作られたことになる。




ボロブドゥールの構造は変わっていて、通常の寺院のような屋根とか部屋というものは全くない。

簡単に言うと、基壇の上に方形の壇が5段、その上に円形の壇が3段、そして、頂上に大ストゥーパ(仏塔)という構造。

方形の壇には回廊がめぐっており、4つの回廊をめぐりながら登っていくと、円形の壇には釣鐘の形をしたストゥーパが全部で72置かれている。

基壇を入れると9層となるが、これは仏教の三界を示しているとの説もある。





周囲は公園に整備されていて、入口付近にはホテルやレストランがあるのだが、群がるみやげ物売りを振り払いつつ公園内を進むと、正面にボロブドゥールが見えてくる。

ご覧のとおり、ボロブドゥールは小高い丘の上に築かれている。

発見された当時、ボロブドゥールは埋もれた状態で、上には熱帯の木々が茂っていたとのこと。
この「埋もれていた」というのが「人為的に埋めた」のか「火山の噴火により埋まった」のか、どうも、未だに分かっていないらしい。
人為的に埋めたとしたら何故なのか。

そもそも、ボロブドゥールは、何なのかも分かっていない。
寺院なのか、王家の墓所・霊廟なのか、曼荼羅を表わしているのか。
これだけのものが「忘れられていた」ということも考えてみれば凄い。






基壇・隠れた基壇

近寄ると、まず基壇部分が目に入ってくるが、基壇も十分見事だ。左下の写真のように、諸仏のレリーフの上には、仏像が幾つも置かれている。
実は、この基壇にも謎がある。謎が多いぞ、ボロブドゥール。どういうことかというと、基壇の下から、右下の写真のような見事なレリーフのある基壇が隠されていたのである。

これも「隠した」ものなのか、途中で設計変更があったのか、はっきりとは分かっていないらしいが、これだけ見事なレリーフをわざわざ隠すというのもどうなんだろうか。設計方針の変更と見るほうが素直な気がする。一部だけ隠された基壇が分かるようになっている。
「醜い顔」と言われるのが有名だけど、家族の団欒部分の方が綺麗なので、こっちをUP。





回廊

基壇部分で興奮して写真を撮りまくっているとフィルムがなくなって大変なことになる。ボロブドゥールの見どころの第一は、なんといっても回廊部分のレリーフだから。
わたしはお馬鹿だから、回廊で100枚近く撮ってしまいました。ここまでの馬鹿は基準にならないまでも、かなり撮ってしまうのは間違いないと思う・・・。

回廊は第1回廊から第4回廊まであり、仏教説話などのレリーフがびっしりと彫り込まれている。
ガイドさんの話によると、回廊を全部で10回ぐるぐると回りながら頂上に向かうのが本来の姿らしい。

回廊が4つなのに、なんで10回なのかというと、写真のように回廊には、左右に壁があって、それぞれ違う物語が彫られているんである。
これで4×2=8(写真は第2回廊)。

更に、第1回廊の壁は左右ともに上下2段にレリーフが彫られているので合計10となるわけ。

とはいえ、現在では回廊のレリーフの物語がよく分かってるのは第1回廊だけ。第2・第3回廊は善財童子の巡礼の物語、第4回廊は普賢菩薩の話だろう・・・くらいにしか分かっていないので、じっくりと説明を聞きながら回るのは、第1回廊くらいになってしまうが。
とはいえ、第1回廊は、常に4つの物語が同時進行しているので、かなり気が散ってしまうが。



第1回廊の最大の見所は、お釈迦様の誕生から悟りを開いて最初の説法を行うまでを描いた主壁上段だろうか。お釈迦様が産まれる前の天界にいるときから、お話が始まっている。
お釈迦様の母である摩耶夫人が白い象がお腹に入る夢を見るシーン(お釈迦様の誕生の予言)や、お釈迦様が結婚するところ、病老死の三苦を知るシーン、城を抜け出すシーン、苦行するシーンと延々とレリーフが続く。
左下は苦行した釈迦にスジャータが乳粥をふるまうシーン。
右下は沐浴する釈迦と飛天。飛天のレリーフは深くて見事。
この後も、悟りを開いて、最初の説法を行うまでの場面が続く。釈迦が悪魔を追い払うシーンなども有名。

他にも第1回廊には、鷹に襲われた鳩を救うために、鳩と同じ重さの自分の体の肉を鷲に与えた王様の話とか、止める母親を足蹴にして国を出た若者が地獄に落ちる話など、仏教説話がいくつも描かれている。
第2回廊になると、ちょっとレリーフが大ぶりになる気もするけれど、やはり延々と続くレリーフは見事としかいうしかない。

下の写真は、もうどういうお話だったか忘れてしまったが・・・。綺麗なんでUP。




他にも美しいレリーフが目白押し・・・なんせ100枚近く撮っているので、選ぶのが大変。
きりがないので、レリーフはここらへんで打ち止めに・・。
しかし、ボロブドゥールの見どころは、まだまだ延々と続く・・・


興味のある方は、後編にどうぞ 
ボロブドゥール周辺の遺跡もあります 
             
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