ミトラ

オアハカの東46kのところにミトラ遺跡はある。ミトラ遺跡は、モンテアルバンを築いたサポテカ族が、モンテアルバンを放棄した後の9〜12世紀に築いたものと考えられている。

この遺跡は円柱の間・石柱のホールと呼ばれるホールに6本の石の円柱がある建物を中心とした区域(石柱のグループ)、そのそばにある生命の柱のある区域(南の中庭のグループ)と、教会の区域(教会のグループ)とに分かれている。


                                         石柱のグループ

石柱の間のある建物を、北の中庭から見たところ。

付近の建造物の中で、この建造物が一番保存状態がいい。


メキシコで買った本によると、ミトラ遺跡は「司祭が居を構えたところで、司祭は生ける神であり、天体観測を行ったり、法律を作ったり、祭礼を司っていた。
そして、司祭は支配者からも恐れられていた・・・」とある。


この建造物には上記したような石の円柱が残るホールや、屋根が復元された部屋なども残っているが、なんといっても、この遺跡の見どころは建造物を飾るモザイク模様である。

幾何学模様のモザイクは、ともかく美しい。





モザイクは、広場に面した部分だけでなく、この建物の奥の部屋をも、びっしりと飾っている。

ともかく四方を埋めるモザイクは美しい。

装飾華美とか、くどい、という印象を受けないのは、サポテカ族の美意識が高かったからなのだろうか。

ともかく綺麗としか、言い様がない。




    南の中庭

北の中庭に隣接して、南の中庭という場所がある。

ここにも右のようなモザイクの美しい建物が残っている。

この中庭には地下墳墓があり、そこにある生命の石柱という柱に抱きつくと、余命がわかるというので、石柱に抱きつこうとする人たちで賑わっている。






                                          教会のグループ


教会のグループというのは、教会の裏手に残っているもの。

簡単に言えば、ミトラの建造物を利用してスペイン人が教会を建てたということ。

残っているのは、ほんの一画だが、ここのモザイクも美しい。

スペイン人は、こんなに綺麗なものを破壊して、気にならなかったのか。キリスト教の信仰からは、邪教の邪悪なものにしか映らなかったのか。


このミトラ遺跡のモザイクについては、北部ペルーの遺跡に似たようなモザイクがあることから、その関係・交流を主張する説もあるらしい。
どちらにせよ、ここのモザイクは美しいと思うのだが。





ともかくミトラ遺跡は、そのモザイクの美しさを堪能するためにあるような気がする。
付近には、やはりサポテカ族もしくはミシュテカ族が築いたといわれるヤグール遺跡もあり、両方を訪ねるといいかもしれない。ヤグール遺跡は規模が小さく、修復も進んでいないが、地下墳墓や6つの庭の館、それにジャガーとも雨蛙とも言われる石像などがある。


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