ジェラシュ


ジェラシュはシリア国境とヨルダンの首都アンマンの中間くらいに位置するローマ都市の遺跡である。パルミラには及ばないものの、これだけの規模で、なぜ、世界遺産にならないのか疑問だ。ここらへんでは、ローマ都市の遺跡は多いからなのか。
ローマ帝国がこの地を収めたのち、2・3世紀に絶頂期を迎えたこと年は、8世紀の大地震で捨てられ、土に埋もれた。そのため、かえって保存状態がいいらしい。本によっては「中東のボンベイ」と評しているものもある。


遺跡の入口からすぐの左手に、巨大なゼウス神殿と、そのすぐ近くにローマ劇場がある。

左の写真の左手、列柱があるのがゼウス神殿。

その右手がローマ劇場である。

このローマ劇場はボスラの劇場に比べると規模も小さいし、保存状態も劣るものの、音響効果もよく、今でもフェスティバルの会場として利用されるらしい。
わたしが訪れたときもフェスティバルの準備で劇場にはスピーカー等が置かれていた。




ローマ劇場の最上段から見た、フォーラム。

写真中央に、楕円形の広場があり、その広場を列柱が取り囲んでいるのがわかるだろうか。
この広場がフォーラム。

この広場から、列柱道路が一直線に伸びていて、その距離は800mとか。

パルミラの1・3Kには及ばないものの、かなりの規模だ。


列柱道路

パルミラの柱に比べれば、柱も細いし、背も低いけど、なかなかどうして綺麗な立派な列柱道路だ。

この列柱道路の石畳は、当時のものが、そのまま、残っている。

ところどころ、石畳が持ち上がってたりするのは、地震の痕らしい。





逆光になってしまったけれど、見事な建物だったので、思わず・・・。

これはニンファエウムという建物。
ニンフに捧げた建物、というか、もともとは泉というか、水をたたえた施設だったらしい。

ジェラシュは、とても暑く、日差しが強い。
街が栄えていたころは、きっと、市民の憩いの場だったに違いないと思う。
列柱道路の真ん中くらいにあるし。





ニンファエウムの、すぐ横にあるのが大聖堂。
ここは、大聖堂の入口。

ここを入ると階段になっているのだが・・・わたしが訪れたときは、ここもフェスティバル会場で準備に忙しかった。

もともとは、ナバタイ人の神殿が基になっているらしい。

結構、奥行きのある建物である。

この建物の裏手の方に、6世紀ころに建てられた聖ジョージ教会など、幾つかの教会の跡がある。
聖ジョージ教会の床には、モザイクが残っているのだが・・・あまり保存状態はよくない。
ジェラシュ遺跡には、現在の段階で15のビザンチン時代の教会の跡が発見されたのだそうだ。ローマ帝国が分裂した後も、ビザンチン帝国(東ローマ)の支配下でジェラシュは栄えていたということか。6世紀には、既にビザンチン帝国とササン朝ペルシャの抗争が激しくなったいたはずだが、人々は教会に何を求めたんだろう。



アルテミス神殿。

聖ジョージ教会の近くにあるアルテミス神殿。
立派な円柱が、何本も残っている。

大地震にもかかわらず、こんなに何本も柱が残ったのは、柱が耐震構造になっていたから。
柱と基盤の間に指を入れると、柱が動くのである。
この神殿は、地震というより、後の十字軍によって破壊されたらしい。



ジェラシュ、かなりの遺跡なのに、ほんとに、なんで世界遺産にならないんだろう。世界遺産というのも、基準がわかりにくいものだ。


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