九寨溝
2002.GW


世界遺産(自然遺産)である九寨溝は、中国四川省にある景勝地である。四川省とはいっても、成都の北400Kのチベット族の住む場所であって、標高も高いところでは3000mある。
私が行った2002年は旅行会社曰く「昨年までのパンフレットでは秘境と謳ってましたが、道ができたというので今年は秘境という字は外したんですよ」という時期だった。とはいえできてるはずの道は、まだまだ工事中で、時には道なき道を、時には谷底に落ちるんではないかという思いをしながらバスでひたすら移動し、日本を出てから3日目、成都を出てから2日後の夜に、ようやく到着したのだった。
今では近くに空港ができて、移動も嘘のように楽になったらしい。でも、結構、過酷な移動が楽しかったんだけどね。中国の都市と田舎の落差とか目のあたりに出来たし。

そんなに移動に時間がかかるのに、九寨溝に行ったのは、パンフレットで見た写真が余りに綺麗だったから。「写真より本物の方がきれいですよ」という言葉を確かめたかったんだ。


九寨溝は上の地図のようにY字型に湖が点在している。
入口からYの字のVの分岐点あたりまでが約14K。Vの部分は左右とも約17〜18K。
散策路が幾つもできていて、途中はバスで移動するという形で観光する。

2日間かけて、九寨溝を散策した。本当に、写真より、本物の方がずっとずっときれいだ。

拙い写真をサムネイルにしてみた(クイックすると大きくなります)。
このころはカメラも安物だったし、何より写真が下手だから、本物とは比較にならない。
ちなみに、修正・着色などは一切していない。
実際の方が、ずっと綺麗な透明感のある青だ。

1日目は、まず、Yの字の下のI部分を散策。
犀牛海から盆景海へと地図でいうと下に降りていく形で歩いた。 

犀牛海(左)から老虎海(右)への散策。


老虎海から樹正群海への散策
途中には、滝もある。
散策路の一部にはチベット族の経典を書いた旗が置かれていた。


この水のきれいさは、なんて表現すればいいんだろう。



展望台から見た樹正群海と臥龍海(右)
龍が潜んでいるように見えるから臥龍海というんだそうだ。


火花海と芦芳海(右)。


バスで一挙にYの字の左上に向かう。
海抜3000mを越える高地にある長海(左)と、その手前の五彩池(中・右)。
長海は大きな湖だ。氷河によってできた地形なのかな。
五彩池は小さな池なんだけど・・・なんでこんなに綺麗なんだろう?



2日目はYの字の右上の散策
まずは、鏡海(左)。静寂さが素晴らしい。ほんとに鏡みたいだ。
真ん中は、熊猫海。昔はよくパンダが出たらしい。ちょっと水が少なめ
右は箭竹海。ここらへんは、とても静かだ。


その後、五花海の周囲の孔雀河道という散策路をゆっくりと散策
この湖の透明度は素晴らしい。九寨溝のハイライト。

きれい〜というしか、言葉がない。



最後に、滝の上を歩いてわたり、珍珠灘瀑布という滝を見た。


私が行ったのは2002、GW。新緑のころ・・・かと思ったが、まだまだ冬の気配も残っていた。
九寨溝の水が最も豊かなのが夏。そして、秋は紅葉が、冬は雪と氷の白景色がなんとも言えず美しいらしい。ただ、夏は道路が土砂崩れなどで通れないことが多く、冬は当然のことながら凄まじい寒さということだ。今は道路環境なども整ったのかもしれないが。

そういえば、当時、観光地化が進むと、水が少なくなるのではないか、ということがささやかれていた。行くなら早いほうがいいかもしれない。秋と冬の九寨溝も見てみたい。


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