2日目・タヒチの1日

起きてみるとお天気がいい。今日はなんとかうまくもぐりこめたタヒチ島一周ツアーに参加。

朝、8時45分にホテルにバスが迎えに来るというので待っていたけど、なかなか、来ない。昨日、強引にもぐりこんだから、手違いがあったかなあ、とちょっと不安になったところで10分遅れでバス登場。まるで鳩バスのような立派な観光バスである。おおお。こんな凄いバス、海外で乗ったことないよ〜。今日一日これかあ、豪勢だなあ。

ということで、まず、タヒチ島一周ツアーに出発。


タヒチ島一周ツアー

地図を見ると、タヒチ島はひょうたんの形をしている。丸くて大きなタヒチ・ヌイの右下(南東側)に小さなタヒチ・イティというのがくっついている。今日のツアーは、タヒチ島の中心街であるパペーテの街を基点にこの大きなタヒチ・ヌイを時計回りに一周する・・というものらしい。

見どころを調べる限り、はやりタヒチは自然の美しさが売りみたいだ。タヒチ島を始めとするポリネシアの島々の多くは、火山の噴火でできた島。その後、島のまわりにさんご礁ができ、美しい風景が生まれたらしい。遺跡とかは、ほとんどないみたいなのは残念。


タハラアの丘展望台

パペーテの街から15分くらいで、最初のポイントであるタハラアの丘展望台に到着(9:15〜9:25)。

ここは文字通り展望台で、他に何かがあるというのではないけれど、モーレア島とパペーテの街がよく見える。
ここで10分ほど、撮影時間。

モーレア島では、いまごろ、エイとサメの餌付けをしているのかもしれないなあ。

それにしても、海が青い。



ビーナス岬

展望台からバスで5分ほどで、ビーナス岬に到着(9:30〜10:10)。

ビーナス岬という名前は、ここで18世紀にキャプテン・クックが金星の太陽面移動を観測した、ということに由来するらしい(たぶん、実際に観測したのはイギリスの天文学者なんだろうけど)。

ここには灯台や金星の太陽面観測を記念したモニュメント(タヒチアンが修復の時、文字まで塗っちゃって読めなくなったのがご愛嬌)などもあるけど、なにより素晴らしいのが、奥に進んだところにある黒い砂の砂浜と、そこから見えるタヒチの風景。

絶景ですな〜〜。

写真の中央に写っているのがタヒチ最高峰のオロヘナ山とアオライ山。

ここで一日、のんびりしたら、ほんとに天国だろうねえ。


ここにはマラエというポリネシアンの神殿も復元されているんだけど、基礎だけで、ちょっとわかりにくいのが残念。どうやら、マラエは西洋人に徹底的に破壊されているらしい。
それにしても、ビーナス岬は気持ちがいいな。
オロヘナ山とか、みるからにタ ヒ チっていう感じだし。
犬ものどかに遊んでいるし。

40分の散策のあと、再びバスで移動開始。すっかりいい気持ちになったところで、嫌なものを見た。核実験局。そう、ここタヒチはフランス領ポリネシア、つまりフランスなんだが、フランスは核保有国で、しかも、実験は本国ではなく、ここフランス領ポリネシアでやってるのである。さすがに抗議が強くなって、最近は核実験はやっていないということだけど、美しい風景と核と、なんか落差ありすぎ・・。




アラホホの潮吹き穴
核実験局を見て、ちょっと暗い気持ちになりつつも、バスは海沿いの道を進む〜。

途中、「タヒチで一番長い橋」という橋をあっという間に通り過ぎ(この橋から見える谷がパペノオ谷というらしい)、お次は、アラホホの潮吹き穴というところに到着(10:25〜10:45)。

海に面した道路沿いの岩に穴が開いていて、それが時々、凄い勢いで潮を噴出すというのだけど、今日は噴出し方が今ひとつ。天気がよくて波が穏やかだと、あまり派手に噴出さないらしい。つまりは天気が悪い波が高い日の方がいいということで・・・、たぶん、穴の中に海水が溜まって、それがなにかの圧力かなんかで噴出すんでしょうねえ。


しかし、潮吹き穴も気になるけど、この付近の海もきれいだ〜〜〜。
左下が、上手く撮れなかった潮吹き穴(タイミングが合わない〜)
右下が、周囲の海。上手く写らないなあ。すごいきれいなんだけど・・。

たまには、こういう景色を愛でる旅というのもいいなあ。いつも遺跡ばっかだから・・。

次はゴーギャン博物館。ここからは1時間弱かかるらしい。地図を見るとゴーギャン博物館は、タヒチ島のひょうたんのくびれたところより先・・というかパペーテの街のちょうど反対側あたりだ。

車窓からタヒチ・イティらしき姿が見えてきたと思うと、まもなく道路が海から離れる、ちょうど、ひょうたんのくびれたところあたりなんだな。




ゴーギャン博物館
ゴーギャンは好きなんで、このゴーギャン博物館は気になってたんだけど、なんとここにはゴーギャンの絵は一枚もなかった(あるときもあるらしいが)。う〜む。ここは「美術館」ではなくゴーギャンの一生を知るための「博物館」なのだそうです(11:30〜12:10)。


ゴーギャンがタヒチで暮らしたアトリエの再現とかがあるのは、面白いけど、最大の見どころというと、ひょっとするとゴーギャンのミシン(笑)。

ゴーギャンがタヒチに持ってきたミシンとのことで、タヒチで最も古いミシンという説もあるみたいだけど。
なめてんのかよ、と啖呵を切ってはいけません。ここはタヒチですから。

他はノアノアの初版本(?原本?)とかも展示してある。こっちの方が価値あるかな?

博物館の裏手はすぐ海で、庭にはティキといわれるポリネシアの人物像なども飾られていて気持ちがいい。

あと、ここのお店のゴーギャン関連グッズはお土産にいいかもしれない(高いけど・・・タヒチの物価は高いから、お値段もそれなりだけど)。



・・・しかし、ゴーギャンの絵があると思って、はるばるここまで来ると怒るだろうなあ。いや、怒るな、絶対(笑)。




マラアの洞窟

だいぶおなかが空いたけど、昼食前に、もうひとつ観光するらしい。


道路のすぐそばの岩肌に洞窟ができている。マラアの洞窟というらしい(12:35〜12:50)。

羊歯がびっしりと生えた岩肌の下の方に洞窟ができている。

写真では分かりにくいと思うけど、この洞窟、中には水がたたえられている。

神秘的、なおかつ、涼しげ・・。

岩肌を水が滝のように落ちている・・写真にもちょっと写ってるんだけど、わかるかなあ。





レストラン・キャプテン・ブライと水族館
ここでようやく昼食(13:05〜14:10)。

レストランはキャプテン・ブライという名前なんだけど、このキャプテンは乗組員に反乱を起こされたキャプテンらしい。そんな名前をつけていいのかなあ・・。

名前はともかく、このレストラン、水上レストランになっていて、料理も結構おいしいし、眺めもいい。

眺めといえば、右の写真のようなのもレストランから見える・・。

レストラン付属の水族館。
海を網でしきって、水中の部屋からお魚を見る仕組み。

それにしても、このセンスは凄いなあ。おまけに、このサメの口から入ると、サメの内臓まで描いてあるんだよ(笑)。まあ、かわいいといえば、かわいいんですが。


水族館は、まあまあだけど(サメとか、きれいなお魚は確かに見えますが)、レストランから水族館に続く桟橋から見る海がとても綺麗で、そっちの方がステキかも。
それだけでも、行く価値がある気がする。

魚はもちろん、イカが泳いでるのも見えた〜。海の透明度が凄いなあ。

ただ、また、ちょっと曇ってきたかな。モーレア島も見えたんだけど、霞んできた。


レストランは、かなりパペーテの街に近いところにあったみたいで、バスは来た道を戻っている。





タヒチ博物館

ツアーの最後はタヒチ博物館(14:20〜14:45)。

ここは、残念ながら全館撮影禁止。

内容はかなり充実している。
特に、マラエ(神殿)とティキ(神像?)の復元なんかは写真に撮りたかったな〜。

ポリネシアンが、かって海を渡ったカヌーやら、彼らの刺青なども興味深い。

サーフィンの起源になった竹馬みたいのとかも面白いかも。

それにしても、ポリネシアンなどの海の民の歴史って、調べると面白そう。
まだまだ、謎が多いんだろうなあ。

ポリネシアンの言葉って、日本語と発音が似ているらしい。縄文人とポリネシアンの祖先は共通だったという説を読んだことがあるけど、どうなんだろう。
そういえば、ポリネシアンは刺青が好き、ということだけど、魏志倭人伝には倭人が刺青をしている、というのがあったね。

刺青といえば、面白い話を聞いた。日本から、とある団体の方々がタヒチに来た。彼らの華麗な刺青をタヒチアンは見て大興奮したんだそうだ(笑)。
ということで、タヒチ島一周ツアー終了。ホテルで下ろしてもらうこともできるらしいけど、ガイドさんが、ご希望があればパペーテの街でお店を紹介します〜〜というので、そのまま、パペーテの街まで行ってみた。



パペーテ
パペーテの街は、かなり立派できれいな街並みだ。お土産屋さんが並ぶショッピングセンターも立派〜。なかでも、黒真珠の店は、みんな気合入っている・・・。欲しいけど、旅行1回分とかになっちゃうしねえ・・・。

ちょっと街を散策してみる。街の中心のカテドラルは明るい建物だ(左下)。市場には、凄い派手な色のお魚も売っている(右下)。

注目してもらいたいのは、右の写真の赤い服着たお兄さん。頭にでっかいお花をつけてる・・・写真だと分からないけど、実は眉毛も細くそってる・・・。

たぶん、このお兄さん、タヒチに多いレイレイ・・・おかまちゃんだと思う。タヒチだとレイレイは市民権がしっかりあって、物腰が柔らかくて接客サービスがいい、ということで、高級ホテルには必ず数人は働いているとのこと。

子供のころから、レイレイの存在は当たり前のものとして認められているらしい。小学校で男の子と一緒の着替えは嫌だとレイレイの子が言い出したら、クラスの女の子の意見を聞いて、女の子たちが認めると、その子は女の子と一緒に着替えをするようになるんだそうだ。女の子の意見を聞く、というのが面白いね。
色々うろついて分かったのは、タヒチはとことん物価が高い、ということ。みんなへのお土産を買いだめしようと思ったんだけど、高い高い・・・。お土産はイースター島に期待するしかないなあ。イースター島も高いのかなあ・・・。

結局、タヒチではお土産は買わずに、ル・トラックでホテルまで戻る。このル・トラック、タヒチの庶民の足で使いこなせばかなり便利とのことだけど、降りるところでブザーを押す、というのがちょっと緊張。でも、なんとかシェラトンまで帰ってまいりました。
夕食のあと、ホテルを10時に出て空港に向かわないといけない。ちょっと慌ただしいけど、いよいよ、明日はイースター島だ。

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