ラノ・ララク


イースター島は海底火山の噴火と隆起でできた島だが、ラノ・ララクも火山である。
火口は湖になっているが、この山の山麓がかって、モアイの製作工場だった。つまり、モアイは火山岩でできている。加工しやすいが、反面、もろい石であるため風化も激しいわけだ。
今でも製作途中のモアイや、運び出す途中だったと思われるモアイが約400体残っている。




駐車場から登りながら、ラノ・ララク中腹を撮ってみた。

山肌にある黒い点々は、みんなモアイ


遊歩道が中腹に何本か走っていて、そこをめぐりながらモアイ見物(笑)をすることになる。

この道を進んで登っていくと、右手にアフ・トンガリキを臨むことができる。
他にレストハウスからの道もあり、火口に行くには、その道の方が近い。





ラノ・ララク山腹から見たトンガリキ

小さくて分かりにくいとは思うが、写真中央の海岸線に写っているのが15体のモアイが並ぶアフ・トンガリキ

アフ・トンガリキはラノ・ララクからは最も近いアフの一つだと思うが、それでも、こんなに遠い。

トンガリキの後ろに写っているのは、ポイケ半島
かっての支配階級であるエエベ族が滅ぼされる前に立てこもった場所。





有名なモアイ、その1  正座するモアイ 正面から見たところ(左)と後姿(右)
南米に似た石像があると言われるが、ポリネシアにも似た像がある。
ちなみに、このモアイのあたりから見るトンガリキは絶景





有名なモアイ その2

おなかに船が彫られているモアイ

写真だと、かなり分かりにくいけど、肉眼だと結構よく見える


おなかに彫られている船は3本マストの船
でも、イースター島には、もともとは3本マストの船などない

どういうことか、というと、つまりはこれが彫られたのはイースター島の住民が西洋人と接触した後に彫られたものだということ

このモアイ、1体で立っているのではなく、すぐそばにもう1体モアイがある。








有名なモアイ その3

・・というか、いっぱいあるんだけど
ここは彫りかけのモアイが見られるところ

写真でも2体写っているけれど、他にも横に彫りかけのモアイがある。

モアイの作り方がわかって面白い。

モアイはこうやって彫り進めて、最後に背中を彫って岩から切り出すんだそうだ。







有名なモアイ その4

イースター島最大のモアイ

彫りかけだが、なんと20m以上ある。

実際にアフの上に立てられたモアイで最大のものはテ・ピト・クラのそばにあるアフ・パロで10m(現在は倒されたままになっているが)。

ほとんどモアイ大仏といっていい大きさ。
どうやって、これを運び、アフの上に立てるつもりだったのか。

これはラノ・ララクでも結構上の方にあるので、探すのはちょっと大変かもしれない。

近くからは、あまりに大きくてよく分からないのだけれど、遠くから見ると他のモアイに比べ異様に大きい姿がわかる。




やっぱりラノ・ララクはイースター島観光のメインだろう。モアイがいたるところにごろごろいるのは魅力的だ。これらのモアイ、本当は体もあるのだけれど首しか見えなかったりするのは、山肌の浸食が早く、埋もれてしまっているからなのだそうだ。
それにアフの上に立ったモアイはアフの保存のため近寄れないが(アフは今でも島民にとっては神聖なものなので足で踏んだりしてはいけないのだ)、ここのモアイはすぐそばまで近寄れるのが魅力。もっともモアイはもろいので触ったりするのは厳禁とされている。




おまけ
雨のラノ・ララク 
 カメラのレンズは曇ってしまうし、足場は悪いし、雨の日の観光は大変





おまけ その2
トンガリキの近くから見たラノ・ララク



ラノ・ララクの火口には湖がある。しかも、なぜか火口側にまでモアイがある。天気がよかったら、頂上まで行ってみたほうが面白いと思う(旅日記の方に写真もUPしてます)。



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