アフ・トンガリキ


アフ・トンガリキは15体のモアイが並ぶイースター島最大のアフである。そばには大阪万博のときに日本に来たというモアイも1体あるし、アフの前の広場にはマケマケ神や魚などのレリーフの残る石が数多く置かれており、ラノ・ララクと並ぶイースター島の見どころの一つだろう。




ここのアフはイースター島最大である。

それにしても15体のモアイが並ぶのは壮観だ。

しかし、少し古い本を読むと「チリ大地震の際の大津波によってモアイもアフを作っていた石も散乱し、倒れたモアイ達はただ土に返るのを待っているように見える」といった記述がある。

少し前はそういう状況だったのだ。
それがこんなに立派に修復されている。

修復に当たったのは、誇らしいことに日本企業である。





このモアイ達、壊れてばらばらになってしまったり、津波で大きな傷がついてしまったりしていたのだそうだが、それを拾い集め、古い写真を見ながら、特殊な接着剤などでつなぎ合わせて元の姿に修復・復元したのだそうだ。

今では、「土に帰るのを待っている」と言われていたのが嘘みたい。

アフを築いていた石もばらばらに散乱していたそうだが、本当に見事に復元されている。




修復・復元は複雑なジグゾーパズルのような根気の要る作業だったそうだが、ここまで見事に復元されると、さすが日本企業・・といった愛国心がふつふつと湧き上がって来たりして(笑)。


また、15体のモアイ、ひとつひとつ見ていくと、顔も違うし、背丈も違い面白い。

モアイは力のあった部族長とかがモデルなんだろうな。ただモアイの大きさについては、モデルとなった部族長の力によるという説もあるらしい。大きな勢力・権力を持っていた場合は大きなモアイを作った、というわけだ。


左下 横から見たモアイとアフ 
右下 岩絵のある広場から見たトンガリキ



岩絵はマケマケ神の顔(右上の写真の左下に写っているのがそれ)とか鳥人間の姿、そして魚など非常に多くのものが残っている。

左下 鳥の頭に人間の体の鳥人間。大きなくちばしを持っている。
右下 魚





ちなみにトンガリキのアフの裏手に回ると、モアイ達がラノ・ララクを見上げているように見える。

見事に逆光になってしまったのだが、二上山のような稜線の山がラノ・ララク。

「モアイが故郷の山を眺めるの図」

なにか意味があるのだろうか。

単にトンガリキの村が、かってラノ・ララクの方角にあったということなのかもしれないが。




イースター島のアフは、ほとんどが海岸線近くにあって景色がいいのだが、トンガリキは後ろにポイケ半島が見え、なんともいえず気持ちがいい。

広角レンズのカメラを持っていれば、きっとかなりいい絵が撮れるんじゃないかな。
望遠を持っているならば、ラノ・ララクから狙ってみるのもいいと思う。
ポスターとかの中には、どう見ても、ラノ・ララクから望遠で狙ったとしか思えない写真も多い。

私は残念ながら、どっちも持ってなかったが(欲しいな)。



ちなみに、トンガリキは島の東側にあるので、朝日が昇るときはとても綺麗なのだそうだ。


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