中米9日目・ウシュマルとカバー



朝、起きたら、結構水溜りができてる・・昨日の雨はやっぱり凄かったんだ。

でも、空はあくまで青く・・今日も暑くなりそう。

ホテルを出るとき、玄関からチチェン・イツァのカラコル(天文台)が綺麗に見えた。

さて、今日は、ウシュマル・カバー遺跡を見て、メリダから飛行機で一挙にメキシコシティに移動する日だ。

今回の旅行も、今日を入れて実質残り2日ということになる。早いねえ。

さて、チチェン・イツァからウシュマルまでのバス移動開始。

直線距離はともかく、道路地図を見る限りでは走行距離は200K以上ではないかと思われるのだが、さすがにメキシコ、道路事情もよく、ウシュマルに着くまで3時間もかからなかった。




                ウシュマル
さあ、ウシュマルだ。ウシュマルだ。

前回の旅では興奮しまくり、あっという間にフィルムが消えていったウシュマルだ。さあ、2度目の今回は落ち着いて見ることができるか。

ゲートをくぐると、まず、魔法使いのピラミッドの美しい後姿が飛び込んでくる。
ああ、だめだ、さっそく興奮。
だって、だって、きれいなんだもん。


魔法使いのピラミッドは曲線的な美しい姿が有名。他に例がない楕円形の美しいピラミッド。
特に後姿は裾の広がった貴婦人のスカートみたいで、うっとり・・・。

メキシコの強い日差しで影が濃くなってしまうのだけど・・・フォルムの美しさだけでも分かってもらえるだろうか。
左側が後ろ、右側が前面で、頂上の神殿に登る階段のシルエットが写っていると思うのだが・・この階段が、ティカルより怖いと噂される恐怖の階段である。
でも、今は登頂禁止だから、残念というか安心というか。

魔法使いのピラミッドを見てから、尼僧院に進むのだけれど、ここもまた、あいかわらず(当たり前)綺麗で・・・。
尼僧院というのは、中庭を囲んで4つの建物が並んでいる場所なのだけれど、ともかく「世界で一番綺麗な建物」という人がいるくらい美しい。
モザイクが素晴らしいのだが・・・・強い太陽の光を利用しきったというか、その影が作るコントラストが凄くて。

まあ、このモザイクを見てください・・・
この尼僧院で、あっという間にフィルムが消えて行く・・・なんとなく前に来たときと同じ写真を撮っているような気がする(実際、後で確認したら、そのとおりだった)。
まったくもって、進歩のない、わたし。2度目なんだし、もっと落ち着いて見たい、この空間を楽しみたいと思うのだけれど・・・暑すぎるのもあるかなあ。


しかし、ウシュマルの見どころは、まだまだ続く・・・。

右の写真は尼僧院から見た南グループという建造群。
手前が尼僧院の建物で、緑の木々の向こうにある一段高い場所にある建造物が、左から提督の館・亀の家・大ピラミッド・・・。

ここで、フィルムを使い切るわけにはいかない。

尼僧院を堪能した後は、大ピラミッド方向に移動開始。

球戯場を通って、木立の下を通っていく。
ここも、イグアナちゃんが多い。ベリーズのイグアナに比べれば小さいんだけれど。
驚いたのは・・イグアナって1mくらいのところから飛び降りたりするのね、しかも、逃げ足が速いこと速いこと。地元の人たちはイグアナを食べてたらしいから、イグアナの方でも人間を見たら逃げる習性になってるのかもしれないけど。

大ピラミッドの横の鳩の家を見てから、大ピラミッドに登ることに。慣れてきたといっても、やはり手すりもなにもない急勾配のピラミッドを登るのは怖い。


大ピラミッドからは、魔法使いのピラミッドや尼僧院を見渡すことができて、ともかく、気持ちがいい。

左は大ピラミッドから見た魔法使いのピラミッド。

高さは魔法使いのピラミッドの方があるはずなのだけど、大ピラミッドは高台にあるので、見下ろす形になる。

ウシュマルの遺跡自体は公園化が進んでいて、木々もそれほど深いわけではないのだけれど、それでも高台から見下ろすと、この遺跡がジャングルの中にあることを実感する。

どうも、わたしはジャングルの中の遺跡が好きみたいだ。
もっとも、見学するには、同じ暑いのでも砂漠の方が耐えられる気はするけど。
写真だけでは分からないけど、なんせ、湿気が凄まじい。
この写真を撮ってるころには、もう、首に巻いたタオルはじっとりびっしょり。
乾季に来たときは、もっとずっと過ごし易かったんだけど。


大ピラミッドの上で、しばし見とれてからは、提督の館へ。

このウシュマルで最も大きい建造物は、広場に面していて、そこには、基壇があり双頭のジャガーが鎮座している。

左は、その基壇から見た提督の館。正面中央部分しか写っていないけど。

手前の基壇の上に乗ってるのが「双頭のジャガー」。
ジャガーといっても、ちょっと可愛げではあるけれど。
どうもマヤの人たちは建造物についての美意識は凄いものの、石の彫刻については美意識が今一歩のような・・・・
もっとも、日本でも飛鳥の猿石とかよく分からないものがあるけど。

でも、後ろの提督の館は絶品です。大きくて全部はとても写せないけれど。

あとは、亀の家などを見ながら散策して、ウシュマルの観光は終了。


ともかく、ウシュマルは綺麗だなあ。ということで、前の旅行のときの写真も使ってアルバムを作りました。興味のある方は、どうぞ。      ウシュマルのアルバムを見る



ウシュマルを堪能してから、レストランへ。昼食をとってから、カバー遺跡に移動する前に付近のマヤの村を訪ねることになった。
訪ねるのはサンタ・エレナ村のマリヤおばさんの家。
実は、ここも2度目。
要はマヤの人たちが現金収入を目的に、昔ながらの暮らし方を見せてくれるわけ。
見覚えのあるおばさんが、昔ながらのやり方で、トルティージャ(とうもろこしで作るパン)を焼くのを見せてくれたりするわけ。
前回も、おばさんが色々と案内してくれたんだった。働き者だなあ。おたちは大きくなったね(当たり前か)。お、一年半前はなかったミシンがあるじゃん。よかったねえ、潤ってるんだ、とか思いつつも、2回目で暇な私は、みんなの後ろでぼ〜〜っとしていたのであった。


で、ふと、気づくと、お、猫さんがいるではないか。

で、猫さんで遊んでいたら、暇そうにしていたおじさん(おばさんは働いているが、おじさんは暇そうである)が子猫を連れて来てくれた♪

うわ、うわ、かわいい〜〜〜。
まだ、歩くのがやっとみたい。
目がられってる。
うわ〜〜うわ〜〜。

そんなにおびえてないで、遊ぼうよ〜〜。

と、私が猫と遊んでいる間に、みんなのマヤの民家探訪もおしまいに。
ガイドさんから「おじさんにチップを渡すと遊んでしまうので、チップはおばさんにあげてください」と言われたんだけど、おじさんと目が合った私は、おじさんにチップをあげたのでした。
猫さんで遊ばせてもらった恩義があるもん。
ごめんね、おばさん。


       カバー遺跡
カバー遺跡はウシュマルのすぐ近くにあるウシュマルの姉妹都市もしくは衛星都市だったといわれている遺跡。


ここは雨神チャックの顔で覆われた神殿なんかで有名なんだけど、実は前回は午前中に訪れたので逆光になってしまって、写真が上手く撮れなかった。
今回、午後の訪問なのでありがたい。

で、まあ、なんとか撮れたのが左の写真ですが、
このしつこいまでに埋め尽くされたチャック神の顔・・・。

雨を求める人たちの叫びということなのかもしれないけど・・・この神様の鼻が、元々は象の鼻みたいに丸くなってたということを考えると、えっと、その滑稽というか、あの、その。

今回は時間もないので、ウシュマルの他には、このカバー遺跡しか行けなかったけど、実はウシュマル周辺には、ここカバー遺跡の他にも、サイール遺跡・シュラパック遺跡・ラブナー遺跡と多くの遺跡が存在する。ウシュマル周辺の勢力がそれだけ強かったということなのだろう。これらの遺跡には3階建ての宮殿とか珍しいものも多いので、やっぱり遺跡のアルバムにしました。興味のある方はどうぞ。
                 カバー・シュラパック・サイール・ラブナーのアルバムを見る

カバー遺跡を見てからは、メリダの街を車窓観光しながら空港に向かう。いよいよ、最後の宿泊地メキシコシティに向かうわけだ。

が、しかし、なんと。

搭乗手続きの時間が近くなったと思ったら、一転にわかに掻き曇り・・・・空港は真っ黒な雲に覆われ、凄まじい稲光が空を走りまくり・・・そう。台風より凄いスコールが荒れ狂い始めたのである。今回の数あるスコールの中で最大規模ではないか。どっひゃあ。
こんな中を飛ぶのか〜〜と思ったら、わたしたちの乗るはずの飛行機、カンクンに戻っちゃったそうです。そりゃ安心というか、おい、メキシコシティに今日中に着けるのか?

・・・結局、荒れ狂う雷の音を聞きながら、ひたすら待ち続け・・・スコールがおさまって飛行機が出発したのは3時間遅れの21時45分、日付が変わる寸前の23時30分にメキシコシティに到着したのであった。疲れた。

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